『転校生ナノ』とは?
『転校生ナノ』は、学園という閉鎖された空間を舞台に、ある日突然クラスに現れた謎の転校生「ナノ」(仲島有彩さん)によって、閉ざされた日常が揺らいでいく学園ミステリー・スリラーです。ナノは頭脳明晰で美しい完璧な存在でありながら、感情のない微笑みを浮かべ、人の弱さや本音を見抜きます。エピソードごとに異なる学校へ転校し、人々が隠してきた嘘や秘密に静かに踏み込み、「選択」を突きつける緊張感あふれる展開が注目されています。
原作ドラマは、2018年にタイで大ヒットし、その後Netflixにて世界配信されました。続く2021年のシーズン2もNetflixで世界的なヒットを記録しています。FODによるシーズン1のリメイク作品となる本作では、俳優デビューとなる仲島有彩さんが主演を務め、堤幸彦監督、熊切和嘉監督、ユ・ヨンソン監督、畑中みゆき監督というアジアを代表する4人の監督が参加し、全6話がオムニバス形式で描かれています。
完成披露試写会イベントレポート
イベントでは、主演の仲島有彩さん、そして堤幸彦監督、ユ・ヨンソン監督、畑中みゆき監督が登壇し、作品への情熱や撮影時のエピソードを語りました。
主演・仲島有彩さんの感想と役どころ

本作が俳優デビューとなる仲島さんは、「こういった場所に立つのが初めてなので、今は緊張でいっぱいです。素晴らしい監督の皆さんのもと、デビューを飾れて本当に恵まれているなと思いますし、このような形で皆さんに観ていただけて、とてもうれしいです」と率直な感想を述べました。
ナノというキャラクターについては、「私が演じさせていただいた転校生のナノが学園や教師の嘘や秘密にどんどん迫っていって、それを明かしていくというミステリー・スリラードラマです。手掛けた監督ごとに、話の作り方や映像のテイスト、音楽など雰囲気が異なっているのが見どころになっています」と作品の魅力を紹介しました。
アジアを代表するクリエイターによる競作
堤幸彦監督「episode1. 特別レッスン」
堤監督は、自身が手掛けた初回「episode1. 特別レッスン」について、「私の回は、タイ版をトレースしたストーリーです。もともとの作品が素晴らしいので、私も大船に乗ったつもりでやりましたが、仲島さんのお顔が観られる第1話目ですから、そこをまず一番見てほしいです。それに加えて、社会性があるシリーズなので『あなたの周り、どこにでもあるお話ですよ』という、どこか怖い部分もあるストーリー。『世にも奇妙な物語』を彷彿とさせるものになっているのではないでしょうか」と語りました。
ユ・ヨンソン監督「episode3. 女王の資格」「episode5. 憎しみの壁」
日本での撮影が初めてというユ監督は、「斬新なジャンルに挑戦したいという欲が出てきたところもあり、第3話、第5話ともにホラー映画を観るような観点を加味したらどうだろうと。ぜひそこに注目していただきたいです」と見どころを語りました。また、日本での撮影について、「大変なことは全くありませんでした。ただ意外だったことが1つだけあり、それはお弁当がとてもおいしかったことです。韓国では、撮影現場の近くにある食堂で食べることが多いので、毎回用意してもらえるお弁当が力になって、撮影を頑張れたように思います」と和やかなエピソードを披露しました。
畑中みゆき監督「episode6. 探しものは何ですか?」
畑中監督が手掛けた「episode6. 探しものは何ですか?」は、唯一のラブストーリーです。「第6話は、恋愛を描いた回なので他の話では見られない色々な表情のナノが見られるのが見どころです。唯一の恋愛回ですが、有彩さんが脚本をすごく理解してくださっていて、タクトの芝居(の意図)を汲み取りながら、一緒に作っていけました」と撮影を振り返りました。
仲島さんも、「脚本をいただいたときは、第6話だけテイストが違ったのでどう演じればいいのかとすごく不安がありましたが、現場で畑中監督がたくさんコミュニケーションを取ってくださったおかげで安心して撮影に臨むことができました」と感謝を述べました。
熊切和嘉監督「episode2. ソーシャル・ラブ」「episode4. 正しいのは私」
熊切監督の「episode2. ソーシャル・ラブ」と「episode4. 正しいのは私」は、映画的なテイストがポイントです。「『ソーシャル・ラブ』は、日本の現代的なテーマを扱っているので、それをいかに映像的に、ポップに仕上げられるかというところで勝負しました。『正しいのは私』は、ドラマ作品ではありますが映画的に、静謐なフィルムノワール調で仕上げたので、じっくりと味わっていただけたらと思います」と語りました。
ナノ役を演じる上での苦労
ナノという特異なアンチヒロイン役を演じるにあたって苦労した点について、仲島さんは「ナノは、弱みや迷いを見せないキャラクターです。私たち人間は常に悩みを抱えながら生きていくものなので、そういった意味ではちょっと浮世離れした存在なのかなと。すべて完璧じゃないといけないと思ったところもあったので、そこが難しいところでした。1話ごとにナノを取り巻く人たちが変わるなかでも、どこか一貫性を持って演じられるように意識しました」と明かしました。
監督陣から見た仲島有彩さん

各監督が仲島さんを一言で例える場面では、それぞれの視点から仲島さんの魅力が語られました。
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堤幸彦監督:【選ばれた人】
「こういうドラマの主役に選ばれるというのは、プロが見れば一瞬で分かるものがあったのではないでしょうか。それも才能であって、能力なのでしょう。演技の修行をほとんどしたことがないというなかでも、今回ほぼミスなく演じてくれました。やはりそれは“選ばれた人”なのだと思いました」 -
ユ・ヨンソン監督:【静かなカリスマ】
「ロングで撮影するシーンを何度か繰り返したときに、瞬きすらせずに毎回同じ芝居を見せてくれたことがありました。私もちろん、スタッフからも驚きの声が上がったくらい、毎回『ナノだな』と思う姿を見せてくれました」
仲島さんは、「瞬きをしないとか、目線については撮影前から意識していたことです。タイ版のナノを見たときに、彼女の目線がすごく印象的で『私も絶対にこういう風に演じる』と決めていました」と答えました。 -
畑中みゆき監督:【アメーバ】
「私が手掛けた第6話には、純粋なナノが登場します。相手の心の映し鏡のような感じで表現するナノなのですが、その受け答えの仕方がアメーバみたいだなと」と表現しました。 -
熊切和嘉監督:【浮世離れした人】
「普段の仕草から、地上から10cm宙に浮いている感じがありましたね」との言葉に、仲島さんは「浮いてないですよ? 地に足をつけて頑張りました(笑)」と笑顔で返しました。
タイ版プロデューサーからのメッセージ
オリジナル・タイ版シリーズのエグゼクティブ・プロデューサー兼チーフ・コンテンツ・オフィサーのエカチャイ氏からもメッセージが寄せられました。
「あるキャラクターは簡単に説明できます。しかし、ナノはそうではありません。彼女は神秘性と予測不能さによって定義される存在であり、簡単に言葉で捉えることはできません。しかし、有彩が演じ、監督たちの手によって、日本で新たなナノが誕生しました。それはこれまでのナノとは異なる、唯一無二の存在です――ぜひその目で確かめてください。この“転校生”は、すでに私に強い印象を残しました。次は、世界の番です。仲島さん、おめでとうございます。」
このメッセージに対し仲島さんは、「タイ版のナノが世界中から愛される作品だったので、責任とプレッシャーがありましたが、この言葉を聞いてほっとしました」と安堵の表情を見せました。
監督陣からのアドバイスと仲島さんの印象
監督陣からは、仲島さんへのアドバイスや、仲島さんから見た監督陣の印象が語られました。
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堤監督からのアドバイス:【目線】
仲島さんは、「撮影の前にお会いした際に、ナノは目が合っているようで合っていないとアドバイスをいただいたので、どうやったらそういう目線を作れるのかなといろいろ考えました。堤監督からは、目ではなく本心というか、心で話しかける感じというように教えていただきました」と語りました。 -
熊切監督からのディレクション:【ギャップ】
仲島さんは、「『ソーシャル・ラブ』の読み合わせがあったときに、最初はキャピキャピした女の子だけど、後半は全然違うナノを見せてほしいと。そのギャップを大きくつけてほしいと言われたことが印象的でした」と話しました。 -
ユ監督の印象:【「よーい、カッ!」】
仲島さんは、「普段は、優しくてナチュラルな声なのですが、スタートとカットの掛け声になると『カッ!』と男気あふれる声に変わるのが印象に残っています」とユ監督のユニークな一面を紹介しました。 -
畑中監督からのアドバイス:【感情】
仲島さんは、「感情が一番あらわに出る回だったので、現場で随時コミュニケーションを取ってくださったのが印象的でした」と述べました。
印象的なナノの「不敵な笑み」
ナノの象徴ともいえる「不敵な笑み」について、堤監督は「映画『シャイニング』に出てくる不敵な笑みに近いものがあるなと。でも、分かりやすいホラーにしてはダメだし、ちょっと考えさせながら次につなげるものにしなくてはいけないところがありました。しかし、『こうしてください』と言わせることなく、この笑みが作れる仲島さんがすごいなと改めて思いました」と絶賛しました。
ユ監督も、「世の中で一番怖い顔は、笑う顔だと思います。夜歩いているときに、笑っている人が通り過ぎる場面って怖くないですか?その感覚になるような表情を見せてほしいと思っていたのですが、それをうまく汲み取ってくださいました」と語り、仲島さんは「細かい指導はなかったので、タイ版を参考にしたり、鏡を見ながら自分で研究して作りました」と役作りの工夫を明かしました。
ゲスト俳優陣からの質問とエピソード
豪華なゲスト俳優陣からもコメントが寄せられました。
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安達祐実さんからの質問
「この世のものとは思えない透き通った透明感は、一体どんな仕組みなのか聞いてみたいです。笑」
仲島さんは、「そんなことをおっしゃっていただけるなんて、本当に恐縮です。現場では緊張しすぎて全然お話ができなかったのですが、安達さんは存在感やオーラがものすごい方。それがどんな仕組みなのか、逆にお伺いしたいです」と答えました。 -
西山蓮都さんからのハプニングエピソード
「episode6. 探しものは何ですか?」で共演した西山蓮都さんからは、遊園地シーンでのハプニングエピソードが寄せられました。「撮影中、風が強かったこともありコーヒーカップを回したら、何回も風船が顔に当たってしまい、そのたびに何度もやり直しました」
仲島さんは、「ハイスピードだったので、後半は三半規管がやられてヘロヘロになってしまいました」と、楽しげな裏話を披露しました。
登壇者からのメッセージ

最後に、登壇者から作品を楽しみにしている視聴者へメッセージが送られました。
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堤幸彦監督
「初めてドラマを撮るような純粋な気持ちで臨みました。シリーズとしては、人の心の闇を浮かび上がらせる鏡としてナノが存在しており、不思議かつ恐怖の面もあり、『そうだよね』と共感を覚えるところもあり。毎回、変化球を投げてくる楽しみな作品になっていると思います」 -
ユ・ヨンソン監督
「私は、ナノの魅力はギルティ・プレジャーであることなのではないかと思っています。その魅力を感じていただきたいです」 -
畑中みゆき監督
「各話30分くらいですが、各話いろんな表情をしているのが魅力。それを楽しんでほしいです」 -
熊切和嘉監督
「すごく丁寧にこだわって作った作品ですので、ぜひFODでご覧になってください」 -
仲島有彩さん
「さまざまな社会の問題が題材になっていますし、必ず共感できる部分や心に刺さるところが一つはあると思います。それを探すためにも全話通して観ていただきたいです」
ドラマ概要

ある日突然クラスに現れた謎の転校生・ナノ。
頭脳明晰で美しく、一見完璧に見える彼女の存在が、教師や生徒たちが胸の奥に隠してきた欲望、嫉妬、疑いや執着といった感情を静かに呼び起こしていきます。
やがてナノは、学校という閉ざされた空間に潜む嘘や秘密に踏み込み、人々の本性を暴き出し、事態は予想外の結末へと加速していく――。
ナノはなぜこの学校にやってきたのか――。そして彼女の行動は、正義か、それとも悪か――。
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タイトル:『転校生ナノ』(全6話)
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配信:FODにて4月24日(金)20時より独占配信開始
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4月24日(金)episode1~3 配信 ※episode1無料
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4月27日(月)episode4 配信
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4月30日(木)episode5 配信
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5月3日(日・祝)episode6 配信
※配信日時は予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。
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出演:ナノ:仲島有彩
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episode1.「特別レッスン」 八神 蓮/日山和子/真行寺君枝
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episode2.「ソーシャル・ラブ」 百瀬拓実/朝日奈まお
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episode3.「女王の資格」 ハリン
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episode4.「正しいのは私」 安達祐実/田中幸太朗
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episode5.「憎しみの壁」 田牧そら
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episode6.「探しものは何ですか?」 西山蓮都/中島ひろ子
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原作:Based on the Original Thai Series “Girl From Nowhere” by GMM Grammy Public Co., Ltd. and GMM Studios International Co., Ltd. Created by Sour Bangkok
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スタッフ:
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episode1. 監督:堤 幸彦 脚本:平 一紘
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episode2.4. 監督:熊切和嘉 脚本:浪子 想
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episode3.5. 脚本・監督:Yoo Youngseon
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episode6. 脚本・監督:畑中みゆき
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プロデュース:保原賢一郎/田上向日葵
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プロデューサー:Yun Minyoung(NJcreation)/谷崎洋志(NJcreation)
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制作協力:NJcreation
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制作著作:フジテレビ
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URL:
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公式ページ ※各話の予告動画を公開中
『転校生ナノ』特別番組放送決定
『転校生ナノ』の魅力が詰まった特別番組の放送が決定しました。
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タイトル:『転校生ナノ特別番組(仮)』
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放送:4月28日(火)24時45分~25時40分(関東ローカル)
※放送日時は予告なく変更になる場合があります。予めご了承ください。
ドラマ本編と合わせて、ぜひお楽しみください。
