飛騨古川の春の風物詩「瀬戸川の鯉の引っ越し」が4月4日に開催

飛騨古川の春を告げる「瀬戸川の鯉の引っ越し」

岐阜県飛騨市では、毎年恒例の春の風物詩「瀬戸川の鯉の引っ越し」が2026年4月4日(土)に開催されます。この行事では、冬の間、流雪溝として利用される瀬戸川の除雪作業から鯉を守るため、近くの池で越冬していた約1,000匹の鯉が、市民やボランティアの協力のもと、再び川へ戻されます。

春の日本の古い町並みと鯉

白壁土蔵街を背景に、色鮮やかな大鯉たちが悠々と泳ぐ姿は、飛騨古川の象徴的な風景として親しまれています。この引っ越しを合図に、城下町は本格的な観光シーズンと美しい春の装いを迎えることになります。

瀬戸川の鯉の歴史と「引っ越し」

飛騨市古川町の観光スポットである「瀬戸川」は、約400年前に新田開発のために造られ、農業用水や生活用水として利用されてきました。戦後、川の汚れが目立つようになったことから、約50年前に地域住民が川の美化を願って鯉を放流したのが始まりとされています。現在では、朱や白、黄、黒色といった1,000匹余りの大きな鯉が瀬戸川を泳ぎ、市民や観光客に愛される写真撮影スポットとなっています。

冬の間、屋根に積もった雪を瀬戸川に流すため、毎年11月には鯉を近くの天神池(増島城跡)へ一時的に移し、4月に川に戻すのが季節の風物詩です。2026年4月4日(土)には、午前8時30分から9時頃に円光寺裏(飛騨市古川町殿町11-11)で第一陣の鯉が放流される予定です。作業や移動の状況によって時間は前後する場合があります。

人々が軽トラックから魚を運河に放流する様子

多くの鯉が泳ぐ水路に集まる人々

川で網を使って魚を捕獲する人々

地域住民とボランティアによる協力

早朝から、一般社団法人飛騨市観光協会や地元中学生、そして多くのボランティアが集まり、鯉の引っ越し作業に協力します。越冬先の古川小学校裏手の増島城跡のお堀に入り込み、網を使って鯉をすくい上げます。すくい上げられた鯉は、水を張った軽トラックの荷台に乗せられ、ゆっくりと元の住まいである瀬戸川へと繰り返し運ばれて放流されます。約6カ月ぶりに瀬戸川に戻ってくる鯉の中には、体長80センチ、重さ10キロを超える大物もおり、すくい上げる際には気合いが必要となります。

水辺で魚を網で扱う男性たち

雨の中、魚を移す大人と子供

鯉のエサやり体験

例年5月上旬から11月上旬にかけては、川沿いにエサ箱が設置され、100円で誰でも鯉にエサをあげることができます。これは、観光客や地域の方々にとって、鯉たちとの触れ合いを楽しむ人気の機会となっています。

水路で鯉に餌をあげる家族

岐阜県飛騨市について

飛騨市は、人口約21,500人の小さな市で、周囲を北アルプスなどの山々に囲まれ、総面積の約94%が森林に占められる豊かな自然に恵まれた地域です。また、豊富な自然資源のほか、ユネスコ無形文化遺産である古川祭・起し太鼓、ノーベル物理学賞の受賞に寄与した「スーパーカミオカンデ」をはじめとする宇宙物理学研究施設、大ヒットアニメ映画「君の名は。」のモデル地となった田舎町の風景など、多彩で個性豊かな地域資源が豊富に存在します。

飛騨市に関する詳細情報は、以下の公式サイトをご覧ください。

問い合わせ先

飛騨市役所 まちづくり観光課
電話:0577-73-7463 (8:30~17:15、土日・祝日、年末年始休)