連携の背景と目的
亘理町ではこれまで、資源の有効活用とごみの減量化を推進するため、リサイクル情報バンクの設置などSDGs達成に向けた活動を進めてきました。しかし、ごみ処理費用の増加や、高齢化に伴う家庭ごみの搬出困難、そしてリユース可能な不要品がごみとして排出されている現状が課題となっていました。町では、こうした課題に対応するため、住民のリユース活動を促進する施策の導入を検討していました。
一方、マーケットエンタープライズは、リユース事業を核に「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンとして掲げ、地方創生SDGs官民連携プラットフォームへの参画や「楽器寄附ふるさと納税」実行委員会としての活動など、官民連携によるSDGsへの貢献に力を入れています。
このような背景のもと、亘理町がマーケットエンタープライズに協力を働きかけ、「リユース活動の促進による循環型社会の形成」という共通の目標が合致し、今回の「おいくら」を通じた連携が実現しました。
「おいくら」とは
「おいくら」は、マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォームです。不要品を売りたい方が「おいくら」を通じて査定を依頼すると、全国の加盟リユースショップに一括で査定依頼が行われます。利用者は、提示された買取価格、日時、買取方法、そしてショップの口コミなどを比較検討し、最も納得のいく売却先を選ぶことができます。一度の依頼で複数の査定結果を比較し、手軽に不要品を売却できる点が評価されており、2025年6月末日時点で約155万人に利用されています。
ウェブサイト:https://oikura.jp/
亘理町の課題と「おいくら」による解決策
亘理町では、粗大ごみの回収を住民が清掃センターへ自己搬入する方法で行っており、大型品や重い不要品であっても、住民自身が自宅から運び出す必要がありました。「おいくら」では、希望に応じて自宅まで訪問し、不要品の運び出しまで対応する出張買取が可能です。これにより、大型品や重量のあるものでも、住民は容易に売却できるようになります。
また、冷蔵庫や洗濯機といった家電リサイクル法の対象製品も、まだ使用できる状態であれば買い取られる可能性があります。「おいくら」を通じて買取を依頼すれば、最短でその日のうちに不要品を売却し、引き渡すことも可能です。このサービスは、住民の利用に際して費用負担がなく、町の費用負担も発生しません。
今後の展望
2026年3月24日(火)13時00分より、亘理町ホームページ(https://www.town.watari.miyagi.jp/life/detail.php?content=221)内に「おいくら」の情報が掲載され、直接不要品の一括査定申し込みが可能となります。
亘理町と「おいくら」の連携は、二次流通のさらなる活性化を通じて循環型社会の実現を促進し、社会全体の不要品削減に貢献することが期待されます。また、自治体にとっては廃棄物処理量や処理コストの削減にもつながります。この取り組みにより、住民に「廃棄ではなく、リユースする」という手軽な選択肢が認知されることで、多様な不要品処分ニーズに対応し、リユースに対する意識の変化を促し、循環型社会形成の推進につながっていくでしょう。官民一体となったこの連携が、社会的側面と経済的側面の双方から循環型社会形成の課題解決を目指します。
宮城県亘理町について
亘理町は、宮城県南東部に位置し、東は太平洋、北は阿武隈川の河口に面した自然豊かな町です。かつては伊達一門である亘理伊達氏が治めた城下町として栄え、現在も「亘理要害」の跡地など、歴史を感じさせる名所が点在しています。
産業面では、東北最大級の生産量を誇る「いちご」が町の特産品であり、高度な栽培技術を導入した先進的な農業が展開されています。また、荒浜漁港を拠点とする漁業も盛んで、秋の「はらこめし」や冬の「ほっきめし」など、四季折々の海の幸を活かした郷土料理は、全国的にも高い知名度を誇ります。
自然景観においても、美しい汽水湖「鳥の海」を中心に、温泉やマリンレジャー、野鳥観察などを楽しめる憩いの場が整備されています。仙台市中心部へのアクセスも良好な立地条件を活かし、歴史的な情緒と豊かな自然、そして力強い地場産業が調和を保ちながら発展を続けています。
人口:32,418人(男性15,965人、女性16,453人)(2026年1月31日時点)
世帯数:13,607世帯(2026年1月31日時点)
面積:73.60平方キロメートル(2026年1月31日時点)
ウェブサイト:https://www.town.watari.miyagi.jp/
株式会社マーケットエンタープライズについて
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、モバイル通信事業や情報メディアの運営など多岐にわたる事業を展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、2006年の設立以来成長を続けています。2015年6月には東証マザーズに上場し、現在はスタンダード市場に上場しています。
ネット型リユース事業では、「高く売れるドットコム」のほか、リユースプラットフォーム「おいくら」や、80か国以上への中古農機具の輸出などで事業を拡大しています。ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ940万人を達成しました。亘理町の「おいくら」サービス導入により、導入自治体は全国で313にのぼります。
「おいくら」自治体向けウェブサイト:https://oikura.jp/lg/
マーケットエンタープライズ ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/
