全国高校生マイプロジェクトアワード2025、多様な取り組みが受賞
認定特定非営利活動法人カタリバが事務局を務める「全国高校生マイプロジェクトアワード2025 全国Summit」が2026年3月21日、22日に開催され、高校生たちの熱意ある発表が繰り広げられました。このアワードには、過去最多となる約3,463プロジェクト、9,441名もの高校生が参加しました。地域Summitを経て選出された48プロジェクトが全国Summitに出場し、QuizKnockの伊沢拓司氏や元文部科学副大臣の鈴木寛氏らがサポーターとして、生徒たちのプロジェクトに寄り添い、対話を通じてアドバイスと評価を行いました。
受賞プロジェクトの紹介
文部科学大臣賞:ノンカフェイン抹茶で守りたい!松江の茶の湯文化(島根県立松江北高等学校)

「カフェインを気にせず抹茶を楽しめる世界」と、松江に根付く茶の湯文化を未来へつなぐことを目指したプロジェクトです。約1年半をかけ、茶葉を一切使用しないノンカフェインの抹茶風パウダー「まるで抹茶」を開発・商品化しました。この商品を「子どもの最初の抹茶」として広める活動を通じて、文化の担い手育成に貢献しています。
高校生特別賞 / マイプロジェクトアワード特別賞(同時受賞):白鳥おどりフェス(岐阜県立郡上北高等学校)

郡上市の夏の風物詩である盆踊り「白鳥おどり」の活気を取り戻すため、中学生の頃から活動を開始しました。少子高齢化や過疎化、コロナ禍の影響で失われつつあった熱気を再燃させるべく、「白鳥踊りフェス」を開催しました。中高生のみでの演奏、オリジナル手ぬぐいの制作、SNSでの情報発信など、若者の力で伝統文化を盛り上げる活動を展開。フェス後も文化祭で全校生徒と白鳥踊りを踊る機会を設けるなど、地域と学校の繋がりを深める一歩となっています。地域住民からの声を受け、地区の踊りでの演奏や市役所運営の祭りの司会を務めるなど、交流の輪も広がっています。
マイプロジェクトアワード特別賞
かきかき大作戦(岩手県立盛岡第一高等学校)

障がいを身近に感じる高校生が、自然豊かな一戸町の活気を取り戻すため、「普通」に縛られない多様な地域づくりを目指しました。企業や団体へのインタビュー、インクルーシブサッカー教室への参加といったフィールドワークを経て、アートを通じて多様性を学ぶイベント「かきかき大作戦」を開催。現在は、NPO法人の立ち上げに向けて準備を進めています。
「わたし」toたはらマーブルタウン(愛知県立豊橋南高等学校)

愛知県田原市の子どもたちが地域との繋がりを通じて、興味関心を広げるきっかけを作るプロジェクトです。子どもたちが独自の通貨「マーブル」を使い、お仕事や納税、選挙、起業など、実社会に近いプロセスでまちづくりに挑戦できる「こどものまちイベント」を企画・運営しています。子どもたちが自らの「知りたい」を起点に様々な活動に挑戦し、学びを深め、地域に還元する経験を積んでいます。
町工場に青春を捧ぐ〜誇れる技術を世界へ〜(S高等学校)

地元・高岡市の町工場が持つ日本の職人技術と可能性を最大限に引き出し、次世代へ継承することを目指すプロジェクトです。人手不足により職人が本来の業務に集中できない現状を課題と捉え、AI検品システム「Ai-Capt」を開発。誰でも検品作業を行える仕組みを構築し、技術伝承の一助となっています。
共食でつなぐ地域の輪(沖縄県立首里高等学校)

高齢者や認知症の方が孤立せず、家族のような温かい地域で生活できる未来の実現を目指す活動です。一人暮らしの大叔母が孤食状態にあることを知った高校生が、クッキング部の活動を活かして料理を作り、一緒に食べる「共食」を実施。この共食を軸に、地域のつながりを広げる活動を続けています。
全国ロールモデル賞
全国Summitに出場した全48プロジェクトに「全国ロールモデル賞 supported by しんくみ トヨタ自動車」が授与されました。
各賞の説明
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文部科学大臣賞: 「わたし」を起点に、より良い未来を創造するための重要なヒントを示したプロジェクトに贈られます。
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高校生特別賞: 参加高校生から「最も学びが深く、応援したいプロジェクト」として支持されたプロジェクトに贈られます。
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マイプロジェクトアワード特別賞: 全国Summit出場48プロジェクトの中でも、未来につながるヒントをより明確に示した5プロジェクトに贈られます。
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全国ロールモデル賞 supported by しんくみ トヨタ自動車: 未来を創造する姿勢を示した全国Summit出場48プロジェクトに贈られます。
マイプロジェクトアワードについて
マイプロジェクトアワードは、高校生が自らの「実現したいこと」や「変えたいこと」をテーマにプロジェクトを立ち上げ、その取り組みを発表し、他の高校生のプロジェクトから学びを得ることで「次の一歩を考える」機会を提供する場です。全国各地で開催される地域Summitを経て、各都道府県のロールモデルとして推薦された48プロジェクトが全国Summitに集います。
開催概要
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開催日:2026年3月21日(土)、22日(日)
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応募総数:約3,463プロジェクト・9,441名
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主催:全国高校生マイプロジェクト実行委員会
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運営事務局:全国高校生マイプロジェクト全国事務局(認定特定非営利活動法人カタリバ内)
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後援:文部科学省
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協力:株式会社マザーハウス
認定特定非営利活動法人カタリバ

カタリバは、「どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会」を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じて多様な教育活動に取り組んでいます。
カタリバの活動については、以下のURLをご覧ください。
https://www.katariba.or.jp
