英国における高齢者の自立支援とテクノロジーへの期待
英国では、高齢化の進展に伴い、高齢者の転倒や生活機能低下が社会的な課題となっています。特に65歳以上の約3人に1人が毎年転倒を経験しているとされ、自治体における介護・医療サービスの負担が増加しています。
レッドブリッジ・ロンドン自治区も同様に医療リソースへの負荷が深刻化しており、英国政府の「Adult Social Care Technology Fund(介護・福祉サービス技術基金)」の支援を受け、「Assisted Living(生活見守りケア)」の推進に取り組んでいます。これは、IoTやAIを活用して高齢者の生活機能低下を未然に把握し、予防することで、高齢者がより安全かつ自立して生活できる環境を整え、介護現場の負担を軽減することを目指す先進的な取り組みです。
インフォメティスのAI電力データ解析技術「NILM」
インフォメティスが提供するNILM(Non-Intrusive Load Monitoring)技術は、電力データから個々の家電製品の使用状況を分析し、高齢者の生活行動の変化を解析するものです。この技術の大きな特徴は、カメラなどのデバイスを使用せず電力データのみで解析を行うため、高齢者のプライバシーを侵害することなく、生活の変化を把握できる点にあります。

ノートパソコンとスマートフォンに表示される「InfoCare」の監視ダッシュボードとアラート
実証の概要と成果
レッドブリッジ・ロンドン自治区での実証は12か月間にわたり、3つの高齢者介護施設を対象に行われました。この実証を通じて、インフォメティスの電力データAI技術が以下の点で高い評価を受けました。
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電力データAI技術により、高齢者の生活行動の変化を早期に把握できることが確認されました。
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特に自立度の高い高齢者に対して、この技術が有効であることが示されました。
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介護品質の向上に寄与すると回答した介護関係者は81%に上りました。
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個別のケア調整に有用であると回答した介護関係者は60%でした。
これらの結果は、Care City Websiteにて報告されています。
Care City Website 実証効果報告

スマートフォンアプリ「InfoCare」の家電製品使用状況ダッシュボード

スマートフォン画面に表示された時間ごとの活動記録
今後の展望
インフォメティスおよびInformetis Europeは、今回の英国自治体での評価を踏まえ、欧州におけるAssisted Livingソリューションの展開をさらに進めていく予定です。高齢者の自立を支援し、より安心できる社会の実現に向けて、エネルギーAI技術の活用が期待されます。
インフォメティス株式会社について
インフォメティス株式会社は、「エネルギーデータの力で、暮らしの未来を変えていく。」をミッションに掲げ、エネルギーとAIを核としたエネルギー最適化ソリューションを提供しています。
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所在地:東京都港区芝大門1-12-16 住友芝大門ビル2号館
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代表者:代表取締役社長 只野 太郎
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上場市場:東証グロース市場(証券コード281A)
