第7回『上手な医療のかかり方アワード』受賞団体
厚生労働大臣賞 最優秀賞
団体名:広島市
取組名:「つながる力で届ける”上手な医療のかかり方”ーリーフレットから広がる安心と笑顔ー」
広島市は、人口118万人を擁する中国・四国地方最大の都市であり、周辺33市町と連携する「広島広域都市圏」の中枢都市として、「200万人都市圏構想」を推進しています。同市では、急増する救急搬送患者への対応が喫緊の課題と認識されています。
この課題に対し、広島市は24時間365日体制で医療相談を行う救急相談センター「#7119」を運営し、広島広域都市圏全体で「200万人の命を守る」ことを目指しています。さらに、2025年度には「上手な医療のかかり方ガイド」リーフレットを新たに作成しました。このリーフレットには、「#7119」や夜間・休日診療の情報、「かかりつけ医の大切さ」「救急車の適正利用」など、市民に役立つ情報が掲載されています。
リーフレットの配布にあたっては、各区保健センターや消防局だけでなく、医師会、薬剤師会、民間企業、協会けんぽ、地域包括支援センターなど、多くの関係団体が協力しました。それぞれの立場は異なりながらも、「将来にわたって適切な医療サービスを受けることができる体制を構築し、一人一人が人生の最期まで住み慣れた地域で安心して暮らすことのできるまちを目指す」という共通の目標のもと、一体となって普及啓発活動を推進しました。
厚生労働省医政局長賞
上手な医療のかかり方における総合的な制度設計が優秀な取組
団体名:東名富士クリニック
取組名:「多職種×地域連携による透析患者の包括支援と相談体制の構築」
東名富士クリニックは、超高齢化が進む透析患者の地域生活を支えるため、2024年4月に地域連携室を設置し、包括的支援体制の構築に取り組んでいます。日本の透析患者数は減少傾向にあるものの、高齢化により在宅療養が困難となるケースが増加しており、透析患者の受け入れに不慣れな施設も多いという現状があります。
これに対応するため、同クリニックでは医師、看護師、臨床工学技士、栄養士、理学療法士、送迎担当者からなる多職種チームを構築。「医療の都合」ではなく、患者の「生きる」ことを中心に据えた支援を実践しています。2024年4月から2025年9月にかけて、医療機関や介護施設など140施設へ延べ310件の訪問を実施し、退院カンファレンスや自宅訪問、新規透析導入オリエンテーションなどを行いました。
また、LINE WORKSなどのICTツールを段階的に導入し、院内や一部の施設との情報共有を円滑化。施設職員や家族が困った際に相談しやすい体制を整えています。勉強会や研修会の開催により、透析患者の受け入れに対する不安軽減にも貢献し、患者が住み慣れた地域で安心して透析を続けられる環境の実現を目指しています。
上手な医療のかかり方における優良なコンテンツの作成やナッジ等の取組
団体名:株式会社CMCエクスメディカ
取組名:「妊活/産前産後/未就学児の疾患や治療法の情報を提供する「はぐふる」WEBを運営」
メディカル専門広告会社である株式会社CMCエクスメディカは、「医療関係者・患者さん・社会にとって、より良い未来を創るために、伝わるメディカルを実践し続ける」というパーパスのもと、わかりやすく正確な情報提供に努めています。
同社は、2019年7月より、医薬・製薬業界で得た利益の一部を社会に還元する非営利プロジェクトとして、情報発信サイト「はぐふる©-医療・ヘルスケアの情報発信サイトー」を公開しています。
「はぐふる©」では、妊活(不妊治療)、産前産後、未就学児を子育て中の保護者を対象に、25名以上の専門家・医師監修のもと、医学的に正確な疾患記事(病気の原因、症状、治療法、予防方法など)を無料で提供しています。
2024年からは、病院や施設での取材や乳幼児の保護者向けに病気の啓発セミナーを開始し、診察や治療の様子、受診方法などについて深く掘り下げた情報を提供することで、病気の早期発見・早期治療を支援しています。現在、300件以上の疾患記事と20件以上の取材記事が公開されており、乳幼児の健康オンラインセミナーも5回開催されています。また、Instagramでの疾患啓発投稿も週2~3回行われています。
会員サイトでは、40件以上のQ&Aや、夫婦のコミュニケーションを円滑にする「夫婦のコミュニケーションシート」の配布、セミナーアーカイブの公開など、多岐にわたる情報が無料で提供されています。
『上手な医療のかかり方アワード』について
本アワードは、保険者、医療機関、企業、関連団体、自治体などが、「いのちをまもり、医療をまもる」国民プロジェクトで掲げる以下の5つの方策を中心に、医療のかかり方の改善に資する優れた取り組みを奨励・普及することを目的としています。
-
患者・家族の不安を解消する取組を最優先で実施すること
-
医療の現場が危機である現状を国民に広く共有すること
-
緊急時の相談電話やサイトを導入・周知・活用すること
-
信頼できる医療情報を見やすくまとめて提供すること
-
チーム医療を徹底し、患者・家族の相談体制を確立すること
より詳細な情報はこちらのリンクからご確認いただけます。
厚生労働省 上手な医療のかかり方アワード



この記事へのコメントはありません。