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約7割がスマホの使いすぎを自覚、6割超が「オフライン不安」を抱える現代社会のリアル

約7割がスマホ・ネットの「使いすぎ」を自覚

調査の結果、日常生活の中でスマホやインターネットを「使いすぎている」と感じることが「よくある」と回答した人が37.8%、「たまにある」と回答した人が35.4%となり、合計で73.2%もの人が使いすぎを自覚していることが分かりました。スマホが多機能化し、情報収集から動画視聴、SNS、業務ツールまで幅広く活用されるようになった現代において、「気づけば触っている」「短時間のつもりが長時間視聴してしまう」といった経験は、多くの人にとって身近なものとなっていると考えられます。

使いすぎの自覚に関する円グラフ

一方で、「ない」と回答した人は26.8%にとどまり、使いすぎを自覚していない層は少数派であることが示されています。

約半数が指摘する「睡眠の質の悪化」というリスク

スマホやネットへの過度な依存が引き起こすリスクについて尋ねたところ、最も多かったのは「睡眠の質の悪化」(48.2%)でした。次いで「集中力・思考力の低下」(39.6%)が挙げられ、日中のパフォーマンスに直結する影響が強く意識されていることが分かります。就寝前のブルーライトや通知による中途覚醒が、睡眠の質を低下させる可能性が指摘されています。

スマホ・ネット過多で起こりうるリスク

その他、「人とのコミュニケーションが減る」(17.2%)や「仕事・学業への悪影響」(14.6%)など、心身だけでなく対人関係や意思決定への懸念も一定数見られました。また、身体的な不調として「視力低下」や「首肩のコリ」を挙げる声も複数あり、慢性的な負担への意識も広がっていることが示唆されています。

外出中にネットが使えないと6割超が不安を感じる

外出中にネットが使えない状況になったときの不安やストレスについて質問したところ、「強く感じる」が22.4%、「少し感じる」が39.6%となり、合計で62.0%の人が不安やストレスを感じていることが明らかになりました。現代では、地図検索、配車手配、連絡、キャッシュレス決済など、外出先での行動の多くがスマホの使用を前提としています。そのため、ネット接続の断絶は単なる不便さを超え、行動制限として強く意識されやすくなっていると考えられます。

外出中のネット利用に関する不安

これは、紙の地図や時刻表が一般的だった「ガラケー時代」と比較すると、大きく変化した点と言えるでしょう。一方で、「感じない」と回答した人も38.0%おり、オフライン耐性には個人差があることも見て取れます。

対策は「食事中は触らない」が最多、しかし約半数は「未対策」

スマホやネットへの依存を軽減するために実際に行っていることとしては、「食事中は触らない」(23.2%)が最も多く、次いで「就寝前は見ない」(19.2%)、「通知を減らしている」(17.6%)が続きました。これらの結果から、多くの人が生活リズムの中に「触らない時間帯」を作る工夫をしていることが分かります。

スマホ・ネット依存対策に関する調査結果

しかし、注目すべきは「特に何もしていない」と回答した人が48.8%と約半数に上った点です。使いすぎを自覚している人が7割以上いるにもかかわらず、具体的な対策にまで至っていない層が多いことが示されました。仕事や連絡がスマホ経由であること、SNSや動画視聴が習慣化していること、具体的な制限方法が分からないことなどが、対策を阻む要因として考えられます。

ネットが使えない瞬間に実感する「生活インフラ化」

「ネットが使えなくなった瞬間、『これは依存しているかも…』と感じた出来事」を尋ねた自由回答では、「連絡が取れない」「地図が見られない」「決済ができない」「仕事が止まる」といった、日常生活の行動そのものがネットを前提としている場面で強く依存を意識する傾向が見られました。

特に「決済ができない」「株取引やオンラインバンキングが止まる」といった回答は、現金払いや店舗窓口が主流だった時代には想定されなかった不安と言えます。通信環境の断絶が、そのまま経済行動の停止につながる点に、時代の変化が表れています。この調査結果は、ネット環境が「あると便利」なものから、連絡、移動、支払い、仕事といった「日常行動の基盤」として組み込まれている実態を浮き彫りにしています。

まとめ:「分かっているのに変えられない」時代へ

今回の調査からは、約7割がスマホ・ネットの使いすぎを自覚し、「睡眠の質の悪化」を最大のリスクとして認識していることが明らかになりました。しかし、具体的な対策を講じている人は半数に満たず、「分かっているのに変えられない」という現代人の葛藤が浮き彫りになっています。

また、外出中にネットが使えないと6割超が不安を感じるという結果は、スマホが単なる娯楽機器ではなく、地図、連絡、決済、仕事といった生活機能を支える「インフラ」へと質的に変化していることを示しています。常時接続が前提となった現代社会において、通信が途絶えることは行動の停止に直結するリスクとなり得るのです。

だからこそ、今求められるのは、単に「使わない」と切り離すことだけではなく、「切れても困らない準備」と「自分に合った使い方の設計」です。デジタルが生活の基盤となった時代において、利便性と自律性をどのように両立させていくかが、今後ますます重要なテーマとなるでしょう。

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