提携の背景と目的
近年、日本では東京への一極集中が進み、地方では人口減少や少子高齢化が深刻な課題となっています。地域社会の担い手不足は喫緊の課題であり、地方への移住促進や、地域と多様に関わる「関係人口」の増加が求められています。このような状況に対応するため、今回の提携では、C&R社のプロフェッショナルネットワークと地域を活性化させるプロデュース力、そしてクオンが持つAIファンコミュニティ構築・運営の知見を組み合わせます。これにより、両社の共同事業であるAIファンコミュニティモール「JAPAN共創BASE りろかる」の取り組みを強化し、「関係人口」増加を通じた地域創生を実現することが目的とされています。
総務省 令和7年版 地方財政白書では、新たな地方創生の展開について詳細が述べられています。
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/hakusyo/chihou/r07data/2025data/r07czb03-01.html
C&R社とクオン、それぞれの地域創生への貢献
C&R社は、クリエイターをはじめとするプロフェッショナルの持つ知識や技術を活かし、地域の魅力を発信することで地域創生に貢献してきました。例えば、長崎県の軍艦島上陸ツアーの企画協力や、福島県南相馬市で開催される「相馬野馬追」のライブ配信プロデュースなど、多岐にわたる活動を行っています。また、2025年の大阪・関西万博では、日本首長連合による「Resolution of LOCAL JAPAN展」の企画・運営も支援しました。
一方、クオンは1996年の創業以来、企業や自治体と生活者をつなぐオンラインコミュニティの構築と運営、コンサルティングを手がけてきました。累計300以上のコミュニティを支援し、国際特許を含む複数の特許技術とAI技術を用いたデータサイエンスを駆使して、持続的な関係構築と課題解決を支援しています。茨城県鹿嶋市のコミュニティでは、市民人口を超える65,485人が参加し、参加者の意見が市の政策に反映される対話型の運営が続けられています。その結果、ふるさと納税額が3年で18倍に増加するなど、関係人口の声が経済的成果につながる好事例としても注目されています。
共同事業:AIファンコミュニティモール「JAPAN共創BASE りろかる」
C&R社とクオンは、2025年10月にAIファンコミュニティモール「JAPAN共創BASE りろかる」をプレオープンしました。「りろかる」は、日本全国の生活者、プロフェッショナル、企業をつなぎ、日常的に地域とつながるファン(関係人口)を増やすことを目指すオンラインプラットフォームです。現在、8つの地方コミュニティと「りろかるの輪」コミュニティがあり、8.8万人以上(2025年12月15日時点)が参加しています。コミュニティを開設した企業や団体は、生活者のデータ分析も可能で、マーケティングに活用できます。この取り組みは国内に留まらず、クオンが2024年8月に立ち上げた「日本、大好き!コミュニティ」と連携し、タイ王国を皮切りにASEAN各国へと展開していく予定です。

「りろかる」とは
「りろかる」には、北海道から九州までの全国8エリアのローカルコミュニティに加え、企業、団体、自治体の「りろかるの輪」コミュニティが存在します。誰でも無料で参加でき、好きな地域やプロフェッショナル、地元企業とつながり、交流を楽しめます。地元企業や団体、自治体は、月額37,500円(税抜)で小型コミュニティを開設でき、AIとの対話を通じて生活者との交流やファン育成、データ分析が可能です。
サービス名「りろかる=Re:Local」には、「地域ともう一度つながる(Reconnect)」「魅力を見つけ直す(Rediscover)」「新しい価値を一緒につくる(Remix)」という3つの意味が込められています。地域とつながり、魅力を再発見し、未来へつなぐ共創の拠点として、新しい地域創生を皆さまとともに創造していくという願いが込められています。
両社のコメント
株式会社クリーク・アンド・リバー社の取締役 後藤野人氏は、日本の地域に眠る無数の物語や営みに光を当て、プロフェッショナルの力で新しい価値を社会に届けてきたと述べ、今回の提携によりファンコミュニティ事業を加速させることへの期待を語っています。AIを活用しつつも、主役はあくまで一人ひとりの営みや想いであり、AIやファンコミュニティは人と人、地域と地域、企業と企業を結ぶ「触媒」となると信じている、とコメントしています。
クオン株式会社の代表取締役 武田 隆氏は、C&Rグループとの提携を大変心強く、嬉しく思っていると述べました。人と人、地域と人、企業と人のつながりを価値創出につなげるファンコミュニティの取り組みが、地域創生においても「関係人口」の育成に不可欠であると考えています。C&R社のプロフェッショナルネットワークとプロデュース力、そしてクオンのAI・データ分析を活用したファンコミュニティ運営ノウハウが融合することで、「りろかる」は新しい社会インフラへと進化するものと確信しており、本提携を通じて日本の地域の持つ本来の魅力と未来の可能性を共に創造し続けることを目指しています。
クオンの主要特許技術
クオンは、ファンコミュニティの構築と運用において、国際特許を含むビッグデータ分析の主要特許を10カ国で保有しています。これには、ファンの影響を解明する「SPFF」(特許番号:第5600370号)や、ファン化に影響を与えた声を特定する「VoI」(特許番号:第5815168号)などがあります。また、コミュニティの声から多様な解決法を抽出する「UGPL」(特許番号:第5891340号)、ファンの声がインターネットに拡散しコミュニティ参加を促す循環システム「AAA」(特許番号:第6009126号)なども含まれます。さらに、全自動でコミュニティの司会進行をするマルチリンガルAI「ムスボ」(特許番号:第7588281号)や、ユーザー同士が秘密の会話空間を生成できる「利休 Whisper Chat」(特許番号:第7684528号)といった革新的な技術も活用されています。
関連情報
-
株式会社C&R EVERLASTING STORY
https://cr-cres.jp/ -
株式会社クリーク・アンド・リバー社
https://www.cri.co.jp
https://www.cri.co.jp/website-sns/ (公式サイト・SNS一覧)
https://www.creativevillage.ne.jp/ (プロフェッショナル×つながる×メディア「CREATIVE VILLAGE」) -
クオン株式会社
https://www.q-o-n.com/
https://www.q-o-n.com/casestudy/ (成功事例) -
JAPAN共創BASE りろかる
https://www.beach.jp/community/RELOCAL-JAPAN/index
今回の資本業務提携は、両社の強みを最大限に活かし、日本の地域が抱える課題解決と持続可能な発展に貢献する、新たな地域創生の形を提示するものとなるでしょう。



この記事へのコメントはありません。