地域創生に向けた提携の背景と目的
近年、日本では東京への一極集中が進み、地方では人口減少や少子高齢化といった課題が顕著になっています。これらの課題を解決するためには、地方への移住を促すとともに、地域と多様に関わる「関係人口」の増加が不可欠とされています。
このような状況の中、国際特許を保持するビッグデータ分析やAI技術を活用したクオンのファンコミュニティ構築・運営の知見と、C&R社の持つクリエイターなどのプロフェッショナルネットワーク、そして全国の魅力を発信してきたノウハウを組み合わせることで、新たなファンコミュニティを創出し、地域創生における価値創造を目指します。
本提携の目的は、両社の共同事業であるAIファンコミュニティモール「JAPAN共創BASE りろかる」の取り組みを強化し、「関係人口」増加による地域創生を実現することにあります。
クオンとC&R社が推進する地域創生の取り組み
クオンのAIファンコミュニティによる実績
クオンは、企業や自治体と生活者をつなぐオンラインコミュニティの構築、運営、コンサルティングを手がけてきました。1996年の創業以来、300を超える企業や自治体のファンコミュニティを支援し、国際特許を含む複数の特許技術とAI技術を用いたデータサイエンスを駆使して、生活者との関係構築や課題解決、持続的発展に貢献しています。
具体的な事例として、茨城県鹿嶋市のコミュニティでは、市民人口を超える参加者数を実現し、参加者からの意見やアイデアを市の政策に反映する対話型の運営を行っています。これにより、ふるさと納税額が3年間で18倍に増加するなど、関係人口の声が経済的成果につながる好例として注目されています。
C&R社のプロフェッショナルネットワークを活かした地域貢献
C&R社は、クリエイターをはじめとするプロフェッショナルの専門知識を活かし、地域の魅力を発信することで地域創生に貢献してきました。
例えば、長崎県の軍艦島(端島)、中ノ島、高島3島に上陸するツアーの企画・プロデュース協力や、長崎市南部地域での「地域でつくる“もうひとつの長崎観光”看板商品創出事業」への協力実績があります。また、福島県南相馬市周辺で開催される「相馬野馬追」のライブ配信企画・運営・プロデュースなど、多岐にわたる地域の魅力発信をサポートしています。
さらに、2025年の大阪・関西万博では、全国668市区町村からなる万博首長連合(現 日本首長連合)が各地の伝統文化や食、技術を発信した「Resolution of LOCAL JAPAN展」の企画・運営面で支援を行いました。
共同事業:AIファンコミュニティモール「JAPAN共創BASE りろかる」
クオンとC&R社は、共同事業として2025年10月に、日本全国の生活者・プロフェッショナル・企業をつなぐAIファンコミュニティモール「JAPAN共創BASE りろかる」をプレオープンしました。「りろかる」は、地域と日常的につながるファン(関係人口)を増やすためのオンライン上のプラットフォームです。
現在、8つの地方コミュニティと「りろかるの輪」コミュニティが存在し、8.8万人以上が参加しています。コミュニティを開設した企業や団体は、生活者のデータ分析も可能で、マーケティングに活用できます。この取り組みは国内に留まらず、2024年8月にクオンが立ち上げた「日本、大好き!コミュニティ」とも連携し、タイ王国を皮切りにASEAN各国への展開も予定されています。

「りろかる」の詳細については、以下のリンクからご覧いただけます。
https://www.beach.jp/community/RELOCAL-JAPAN/index
「りろかる」の概要
「りろかる」には、全国8エリア(北海道、東北、中部、関東、近畿、中国、四国、九州)のローカルコミュニティのほか、「りろかるの輪」と呼ばれる企業や団体、自治体のコミュニティがあります。2025年12月15日時点での参加者数は8.8万人以上で、誰でも無料で参加し、好きな地域やプロフェッショナル、地元企業とつながり、交流を楽しめます。
地元企業や団体、自治体は、月額37,500円(税抜/41,250円[税込])で小型コミュニティを開設でき、AIとの対話を通じて生活者との交流やファン育成、データ分析が可能です。
サービス名の由来と込められた想い
「りろかる=Re:Local」という名前には、「地域ともう一度つながる(Reconnect)」「魅力を見つけ直す(Rediscover)」「新しい価値を一緒につくる(Remix)」という3つの意味が込められています。地域とつながり、魅力を再発見し、未来につなぐ共創の拠点として、新しい地域創生が始まることを目指しています。
各社代表からのコメント
株式会社クリーク・アンド・リバー社 取締役 後藤野人氏
「日本の地域には、まだ光を当てられていない物語や営みが無数に眠っています。C&R社は、全国のクリエイターや職人、表現者などのプロフェッショナルを支え、その力で新しい価値を社会に届けてきました。今回のクオン株式会社との資本業務提携に伴い、無限の可能性があるファンコミュニティ事業を加速してまいります。本構想ではAIを活用しますが、主役はあくまで全国の一人ひとり。一人の営みや想いの延長線上に『りろかる』があります。AIやファンコミュニティは単なるシステムではなく、人と人、地域と地域、企業と企業を結ぶ触媒となる――私たちはそう信じています。」
クオン株式会社 代表取締役 武田 隆氏
「このたび、全国各地の魅力を発信し、地域と人をつないできたC&Rグループと資本業務提携を結べることを、大変心強く、また嬉しく思っています。私たちクオンは、人と人、地域と人、企業と人のつながりを価値創出につなげるべく、ファンコミュニティに取り組んできました。地域創生においても、一時的な来訪や消費にとどまらず、地域を想い、関わり続ける“関係人口”を育てることが、これからの時代には欠かせません。C&R社が持つプロフェッショナルネットワークとプロデュース力、そして当社のAI・データ分析を活用したファンコミュニティ運営ノウハウが掛け合わさることで、『りろかる』は新しい社会インフラへと進化するものと確信しています。本提携を通じて、日本の地域が持つ本来の魅力と未来の可能性を、皆さまと共に創り続けてまいります。」
関連情報
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クオン株式会社 コーポレートサイト
https://www.q-o-n.com/ -
株式会社C&R EVERLASTING STORY コーポレートサイト
https://cr-cres.jp/ -
株式会社クリーク・アンド・リバー社 コーポレートサイト
https://www.cri.co.jp -
総務省 令和7年版 地方財政白書(第3部 1 新たな地方創生の展開)
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/hakusyo/chihou/r07data/2025data/r07czb03-01.html



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