背景とサービス開始の狙い
現在、多くの発電素子メーカーが革新的な環境発電製品の開発に力を入れています。しかし、発電素子単体では、実際のIoTデバイスが動作する環境下での性能を客観的に評価することが難しいという課題がありました。また、得られる電力が極めて微小であるため、実用化には、わずかな電力を効率的に収集し、IoTデバイスを安定して駆動させるための「省電力IoT基板」に関する高度な開発ノウハウが不可欠です。
ムセンコネクトは、無線化支援の専門家として、これらの課題を解決すべく、発電素子の真の実力を最大限に引き出し、その性能を明確に可視化する本サービスの提供を開始しました。
『発電素子無料評価サービス』の概要
本サービスでは、メーカーから提供された太陽電池、振動発電、電磁界発電といった様々な発電素子を、ムセンコネクトが開発したデモ基板「EsBLE」に接続し、実際の動作環境下でその性能を無料で評価します。
サービスの主な内容は以下の通りです。
- 実動作による評価: センサーデータがBluetooth® LE(BLE)で送信される頻度を、特定の環境下(例:室内光200lux下、微振動下など)で検証します。
- データの「見える化」: 専用アプリを用いることで、発電状況や蓄電残量の推移をスマートフォン上でリアルタイムにグラフ化し、評価結果として分かりやすくフィードバックします。
- 技術アドバイス: 評価結果に基づき、最適な電源構成、その素子の供給能力で実現可能なIoTサービスの提案、さらには低消費電力化のための回路ノウハウなどがアドバイスされます。
- 展示会協力: 評価が完了したデモ機は、発電素子メーカーの展示会出展や営業活動のために、無償で貸し出しを受けることが可能です。
評価基板「EsBLE(エスブル)」の特長

EsBLEは、日本ガイシ社製のリチウムイオン二次電池「EnerCera®(エナセラ)」や、トレックス・セミコンダクター社製の高効率電源ICを搭載した、環境発電に特化したIoTプラットフォームです。
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搭載センサー: 温湿度、気圧、照度、加速度、ジャイロ
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通信: Bluetooth® LE
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対応素子: 太陽電池(DC)、振動発電(AC)など、幅広い種類の素子に対応しています。
導入事例:山形大学INOELとの共同実験
本サービスの先行事例として、山形大学有機エレクトロニクスイノベーションセンター(INOEL)が開発した「次世代太陽電池(OPV)」の評価が実施されました。この共同実験では、室内光のみで電池交換なしに温湿度データを継続して送信し続けるデモンストレーションが成功し、各方面から高い関心を集めました。


導入事例の詳細については、以下のページで確認できます。
株式会社ムセンコネクトについて
株式会社ムセンコネクトは、「つなぐ、ひろげる、こえていく。」をミッションに掲げ、Bluetooth®技術のスペシャリスト集団として活動しています。モノ、ヒト、サービスを無線通信でつなぎ、「ワクワクする未来」の実現を目指しています。



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