背景:能登半島地震で見えた課題
令和6年能登半島地震では、多くの被災者が指定避難所以外の場所へ避難したことにより、避難者全体の状況把握が困難となりました。これにより、物資や支援がスムーズに行き渡らないという問題が発生し、被災者の避難先や人数が把握できないことが、最適な物資配分を妨げる大きな課題として浮き彫りになりました。
この課題を解決するため、NTTドコモビジネスと石川県は、デジタル技術を活用した住民参加型サービス基盤を構築し、デジタルタッチを通じて迅速な避難者把握と支援につなげる取り組みに着手しました。また、デジタルタッチの習慣化を促進するため、ポイントシステムの導入も行われています。
「のとピッと」実証事業の概要
本実証事業では、住民参加型サービス基盤「のとピッと」を活用し、指定避難所外の避難者情報を円滑に収集・把握することを目指します。能登6市町(輪島市・珠洲市・能登町・穴水町・七尾市・志賀町)の公共施設や商業施設など700カ所以上に設置されたQRコードを読み取ることで、住民や避難者の活動状況を把握します。

主な特長
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災害時の活動状況把握・適切な支援
災害時には、収集された情報を基に避難状況の把握や支援物資の配布に活用されます。物資の受け取りや入浴施設の利用状況を把握し、避難所運営の支援にもつながります。 -
QRコードなどを活用したデジタルタッチで外出を促進
平時にはQRコードを読み取ることでポイントを獲得できます。獲得したポイントは買い物などに利用できるため、デジタルタッチの習慣化を促し、災害時への備えを自然な形で日常に取り入れます。 -
歩数計測アプリと連携し健康を増進
歩数計測アプリとの連携により、毎日の外出やウォーキングに応じてポイントを付与し、住民の健康増進をサポートします。 -
みまもりメールで安心を提供
事前に「のとピッと」で登録した家族などに活動状況をメールで通知する機能も備わっており、見守りを通じた安心を提供します。

住民向けサポート体制の充実
住民が安心してサービスを利用できるよう、NTTドコモビジネスは以下のサポート体制を整えています。
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ドコモショップ(能登地域5店舗)での対面サポート
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行政機関など8カ所でのオンライン端末を活用した相談窓口の設置
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住民が集う施設への操作説明キャラバン隊の派遣
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機能トラブルやサービスに関する問い合わせコールセンターの設置(平日9時~17時、2026年3月末まで対応、電話番号:050-5538-0867)
実証期間と実施場所
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実証期間:2026年2月18日~2026年6月30日(予定)
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実施場所:能登6市町(輪島市・珠洲市・能登町・穴水町・七尾市・志賀町)
今後の展開
本実証の成果を基に、今後は標準仕様書および導入ガイドラインの素案が策定され、全国の自治体への展開が目指されます。NTTドコモビジネスは、「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値を創造し、持続可能で豊かな社会の実現に貢献していくとのことです。



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