能登半島地震で活躍した水再生処理技術とトイレカー「リバイオ」が「日本オープンイノベーション大賞」選考委員会特別賞を受賞
長岡技術科学大学と東京電力ホールディングス株式会社が共同開発したバイオを活用した水再生処理技術、そしてそれを基盤にユニトライク株式会社が製品化し社会実装に至った自己完結型トイレカー「リバイオ」のプロセスが、内閣府主催の「第8回日本オープンイノベーション大賞」において、選考委員会特別賞を受賞しました。この栄誉ある賞は、能登半島地震の被災地で大きな貢献を果たした取り組みが高く評価されたものです。
表彰式は2026年2月9日、東京都内の虎ノ門ヒルズフォーラムにて執り行われました。

受賞内容と評価されたポイント
今回の選考委員会特別賞では、「産学官連携による防災研究『ウォーターチェンジャー(R)』の社会実装プロセス ~能登半島地震被災地で活躍した新潟県企業から生まれたトイレカー『リバイオ』の誕生~」というテーマが評価されました。
本取り組みの根幹には、長岡技術科学大学と東京電力ホールディングス株式会社が開発した水再生処理技術「ウォーターチェンジャー(R)」があります。この技術をユニトライク株式会社が活用し、新潟県の「にいがた防災ステーション」による産学官連携の支援のもと、水切れを起こさない手洗い装置「バイオランドリー」を製品化しました。この「バイオランドリー」は、能登半島地震の断水地域や避難所で、衛生的な手洗い環境の提供や生活用水の確保に大きく貢献しました。
さらに、ユニトライク株式会社は株式会社ニットクと協力し、この技術を搭載した自己完結型トイレカー「リバイオ」を開発・商品化に至りました。
受賞のポイントとして、以下の2点が挙げられています。
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地域連携のモデルケース: 長岡技術科学大学を中心に、新潟県内の企業や自治体が「オール新潟」として連携し、継続的な活動を行ったこと。
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迅速な社会実装: 研究成果を速やかに製品化し、能登半島地震という実際の災害現場での課題解決に直結させたこと。
共同受賞者
この度の受賞は、以下の5名の共同受賞によるものです。
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村上 秀樹氏(ユニトライク株式会社 代表取締役)
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渡利 高大氏(長岡技術科学大学 環境社会基盤系 准教授)
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吉澤 厚文氏(東京電力ホールディングス株式会社 フェロー/長岡技術科学大学 客員教授)
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Nur Adlin Binti Abu Bakar氏(AQVANA株式会社 CEO/長岡技術科学大学 助教)
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荒井 和孝氏(株式会社ニットク 取締役)
ユニトライク株式会社の代表取締役である村上秀樹氏は、「この度は、栄誉ある日本オープンイノベーション大賞をいただき、身の引き締まる思いです。長岡技術科学大学様をはじめとする産学官の強力なパートナーシップがあったからこそ、当社のモノづくりが被災地の皆様の役に立つ形へと結実しました。水や防災という世界共通の課題に対し、今後も新潟から革新的なソリューションを発信し続けてまいります」とコメントしています。
自己完結型トイレカー「リバイオ」の概要
自己完結型トイレカー「リバイオ」は、手洗い排水をバイオの力で浄化して再利用する「循環型」システムを搭載しています。これにより、給排水インフラが寸断された災害時でも、長期間にわたる使用が可能です。


「リバイオ」の主な特長は以下の通りです。
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節水型: 手洗い水の浄化循環システムにより、給排水作業の手間を軽減。手洗い用に確保していた水をトイレに回すことで、トイレの使用回数が約20%向上します。
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衛生的: 従来の仮設トイレ特有の臭気や不快感を抑え、快適な個室空間を提供します。
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機動力: 普通免許での運転が可能で、軽トラックサイズのため、迅速に被災地へ急行できます。
販売価格は980万円(税別)からとなっており、車両の種類やオプション構成によって価格は変動します。
製品の詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
ユニトライク株式会社について
ユニトライク株式会社は、環境改善商品の企画・販売・レンタルを手掛ける企業です。
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会社名:ユニトライク株式会社
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所在地:新潟県新潟市西区寺尾台2-4-46 寺尾シティ7号
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代表者:村上 秀樹
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設立:2004年2月
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資本金:500万円
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事業内容:環境改善商品の企画・販売・レンタル



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