若手写真家応援プロジェクト ポートフォリオレビュー/アワード 2025 受賞者展開催
富士フイルムフォトサロンは、「若手写真家応援プロジェクト ポートフォリオレビュー/アワード 2025」の受賞者4名による写真展を、東京と大阪で開催いたします。本プロジェクトは、45歳以下の写真家や写真家を志す方々から作品を募集し、第一線で活躍する写真家が講評を行うものです。3度にわたる選考会を経て選ばれた受賞者の作品が展示され、その成長の軌跡をたどることができます。

開催概要
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開催期間:
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東京会場:2026年3月13日(金)~4月2日(木)
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大阪会場:2026年4月24日(金)~5月7日(木)
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入館料:無料
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会場:
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富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1-2
- 〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3(東京ミッドタウン ミッドタウン・ウェスト1F)
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富士フイルムフォトサロン 大阪
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主催:富士フイルム株式会社
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後援:港区教育委員会
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企画協力:株式会社コンタクト、デジタルカメラマガジン編集部
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アートディレクション:長尾敦子(Book Photo PRESS)
写真展の見どころ
本写真展では、受賞者4名がレビュワーからの個別アドバイスを受け、さらにレベルアップさせた作品を展示します。作品点数はA2・A3・A4サイズ等、カラー・モノクロ合わせて計120点(予定)で、フィルム・デジタル両方による作品が含まれます。展示作品には描写性の高い富士フイルム製品「銀写真プリント」が使用されています。
また、写真展の期間中には、受賞者とレビュワーがレビュー過程や作品づくりについて語るトークイベントも開催され、作品の背景や制作秘話に触れる貴重な機会となるでしょう。
受賞者と作品紹介
Vol.1 小野 陽平「島のかたち」

たまたま訪れた島を約10年にわたり追い続けた「島のかたち」。岩肌をむき出しにした山から切り出された石は、遠く離れた場所で形を変え、都市の暮らしを支える基盤として存在し続けています。島の地形が変わっても、そこに息づく営みは脈々と続いていく様子が描かれています。
レビュワーの公文健太郎氏は、採石場の風景が現代社会を象徴しているとし、暴力的な光景を美しく捉えた作品の持つ語りかけに注目しています。また、島民の思いや暮らしを深く知ることで、さらに唯一無二の作品が生まれる可能性を示唆しています。
プロフィール:
小野 陽平 (おの ようへい) 1992年栃木県生まれ。東京綜合写真専門学校卒業後、渡辺兼人ワークショップに参加。個展やグループ展での発表を経て、現在は株式会社日本デザインセンター 深尾映像研究室にフォトグラファーとして在籍しながら、作家活動を行っています。
Instagram: @yoheyono

Vol.2 千馬 聖司「ざわめきの肖像」

生まれ故郷であり、現在も生活の場である高松を舞台にした作品です。夜の訪れとともに日中の社会的規範が曖昧になり、解放された新たな街の姿が立ち現れる様子をスナップで捉えています。‟知っているはずの街”を再発見する行為は、同時に新たな自分を発見する行為にも繋がっています。
レビュワーの小林紀晴氏は、昨年の応募時からのレベルアップを評価し、人物を捉えた写真の会話が聞こえてくるような魅力に言及しています。昼と夜の二面性を露呈させるため、さらにスナップだけでなく街の人と対峙したポートレートを増やすことを提案し、作品の方向性と強度を高めることに貢献しました。
プロフィール:
千馬 聖司 (ちば せいじ) 1984年香川県生まれ。予備校時代に写真に興味を持ち、2022年から写真家・石川直樹氏が講師を務めるフォトアーキペラゴ写真学校を受講し、写真活動を再開。地元・高松を中心に街角のスナップを主軸とした作品づくりを続けています。
Instagram: @seiji__chiba

Vol.3 付 超「路傍のタニシ」

光に惹かれ撮影を続けてきた付超氏が新たに取り組んだのはセルフポートレートです。郊外をカメラを携えて歩き、まるで路傍のタニシのように風景へ溶け込む姿を捉え、そこに生じる‟小さな違和感”とともにシャッターを切り続けました。
レビュワーの藤岡亜弥氏は、最初の作品に見られた独特の視点と光の捉え方を評価しつつ、他者とのコミュニケーションが苦手で人を撮ったことがない付氏がコミカルなセルフポートレートに挑戦する姿勢を、作品も自分も変化していくための大きなチャレンジだと捉えています。
プロフィール:
付 超 (ふ ちょう) 1993年中国・四川省生まれ。2021年来日。第三回ふげん社写真賞ファイナリスト選出、東京造形大学大学院デザイン研究領域写真コース修了。大学卒業後は建築書籍デザイナーとして働くも、「写真が撮りたい」という気持ちがすべてを上回り、写真を学ぶために来日しました。
ウェブサイト: https://fcxxmc.com/

Vol.4 藤田 エイミ「合わない靴で来ちゃったみたい」

多国籍なルーツを持つ外国人として日本で生きてきたこと、父親の死に向き合えなかったことなど、自分を見つめるために撮り始めた写真です。セルフポートレートや日常スナップには、‟合わない靴を履きながら歩き続けている”ような、独特の距離感が写し出されています。
レビュワーの本城直季氏は、作品のストーリー性を高く評価し、スナップ・セルフ・ポートレートの境目が巧みに表現されていると述べています。展示に向けて、多くの写真と言葉の中から自然とセレクトできるものを整理していくことで、さらに作品が深まるとのアドバイスがありました。
プロフィール:
藤田 エイミ (ふじた えいみ) 1993年神奈川県生まれ。米国と韓国にルーツを持っています。2020年より写真表現中村教室に在籍し、小宮山桂氏に師事。仕事で写真撮影の必要があったことから写真を学び始め、表現としての写真に興味を持つようになりました。現在はセルフポートレートに強い関心があり、玄関先でその日の服装を撮影するシリーズの制作も進めています。
Instagram: @eimifoujita

写真展関連プログラム(参加無料)
1. レビュワーによるトークショー(ハイブリッド開催)
第一線で活躍するレビュワーの公文健太郎氏、小林紀晴氏、藤岡亜弥氏、本城直季氏が、写真を撮ることや作品づくり、作品発表・レベルアップのコツについて語ります。
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東京会場:3月13日(金)18:30~20:00(受付開始18:00)
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聞き手:デジタルカメラマガジン編集長 福島晃
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リアル参加方法:フジフイルム スクエア 2階特設会場(事前予約制・定員150名・座席あり)
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申込期間:2月5日(木)16:00 ~ 3月12日(木)まで
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リアル専用申込フォームまたは電話、会場でのお申し込みが可能です。
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リアル参加された方には、来館記念品がプレゼントされます。

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オンライン参加方法:ライブ配信でのトークショー(定員なし・ウェブ申込のみ)
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申込期間:2月5日(木)16:00 ~ 3月13日(金)トークショー終了まで
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オンライン専用申込フォームからお申し込みください。
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2. 受賞者&レビュワー ギャラリートーク(予約不要・定員なし)
受賞作品について、レビュー応募から展示までに学んだことやアドバイスの良さなど、ここでしか聞けない話が展開されます。
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東京会場:3月22日(日)13:30~14:30
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小野陽平氏 × 公文健太郎氏、藤田エイミ氏 × 本城直季氏
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聞き手:デジタルカメラマガジン編集部 坂本太士
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大阪会場:4月26日(日)13:30~14:30
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千馬聖司氏 × 小林紀晴氏、付超氏 × 藤岡亜弥氏
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聞き手:コンタクト 佐藤正子
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3. 受賞者紹介動画
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東京会場:レビューから展示準備までを収録した「受賞者4名の制作プロセス動画」が会場で上映されます。
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大阪会場:展示搬入作業や開催への思い等を追加した「各受賞者の写真展プロセス動画」が公開されます。
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過去の受賞者発表・動画はこちらからご覧いただけます:https://fujifilmsquare.jp/portfolio_review_award/2025/result.html
「ポートフォリオレビュー/アワード」について
富士フイルムフォトサロン東京は、若手写真家の作品制作活動を応援し、「写真プリント」が持つ価値を体験・共有いただくため、2022年から公募展「ポートフォリオレビュー/アワード」を開催しています。
国内外で活躍する著名な写真家をレビュワーに迎え、参加者には作品講評の機会を、受賞者4名には写真展開催へ向けたアドバイスを提供しています。また、展示作品などの制作費100万円相当や、受賞者紹介動画の制作などもサポートし、若手写真家の育成に力を入れています。
本プロジェクトを含むフジフイルム スクエアの活動は、公益社団法人企業メセナ協議会主催の「メセナアワード2025」において「優秀賞 -写真文化の継承と若手写真家の育成-」を受賞しました。

「富士フイルムフォトサロン」の運営、「写真歴史博物館」の運営、「若手写真家応援プロジェクト」の実施、「フジフイルム・フォトコレクションⅡ」の収蔵・展示という4つの活動が総合的に評価されたものです。
レビューの詳細についてはこちら:https://fujifilmsquare.jp/portfolio_review_award/

本写真展と関連イベントを通じて、若手写真家たちの熱意と才能、そして作品が持つメッセージに触れてみてはいかがでしょうか。皆様のご来場を心よりお待ちしております。




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