調査の背景と「偏愛企業」の定義
Asobicaは、物価高騰下でも消費者に選ばれる企業の特性を明らかにするため、2025年11月に「企業やブランドに対する『推し消費』」調査を行いました。「推し」とは、「新商品をチェックしている」「発信情報をよく見る」「SNSをフォローしている」「家族や友人にお勧めしたことがある」といった行動を指します。
今回の発表では、前回の調査で得られた「推し企業ランキング」の中から、得票数が1〜2票と少数ながらも、その1人にとって「代替不可能」な存在として挙げられた企業群に焦点を当て、「偏愛企業」と定義しています。これらの企業は、特定の顧客から強い愛情を得て、指名買いやリピートによって支えられているのが特徴です。
消費者が選んだ「偏愛企業」100社と5つの傾向
「偏愛企業100社」には、Logicool、茅乃舎、ヤッホーブルーイング、セイコーマート、カリモク家具など、多岐にわたる企業が選出されました。これらの企業は、広範な知名度よりも特定の顧客からの深い愛情によって独自のポジションを築いています。分析の結果、偏愛企業は以下の5つの傾向に分類できることがわかりました。


1. ガジェット沼・愛好家が唸る専門ブランド
その道のプロやマニアから厚い信頼を得ているブランド群です。特定の用途における高い専門性が、熱狂的な支持を集めています。
例:Logicool、Keyence、BOSE、Anker、エレコム、コーダーブルーム、SUBARU、カワサキ、ビアンキなど
2. ブランド・世界観への憧れ
機能性だけでなく、ブランドが持つ哲学、ストーリー、デザイン性に共感し、そのブランドを使うことで自身のライフスタイルを体現できる企業が挙げられます。
例:Snow Peak、バルミューダ、カリモク家具、Yogibo、生活の木、ブルーボトルコーヒーなど
3. 消費者の胃袋を掴む代替不可能な味・体験
「あの店のあれが食べたい」という強い衝動を喚起する企業群です。地域に根差した出店戦略や、代替不可能な「味」や「体験」を提供し、消費者の胃袋を掴んでいます。
例:さわやか、ラーメン二郎、551蓬莱、セイコーマート、成城石井、ロピア、ヨークベニマル、茅乃舎、ヤッホーブルーイング、タカキベーカリー、播磨屋など
4. 指名買いを促す消費者のパートナーブランド
「自分の肌に合うのはこれだけ」「コスパ最強」といった実体験に基づく深い信頼により、繰り返し指名買いされ続けています。ブランドが消費者に寄り添う姿勢が、強いロイヤリティを育んでいます。
例:オルビス、Obagi、Tout Vert、CANMAKE、セザンヌ、ちふれ、ロムアンド、ZIPAIR、ジェットスターなど
5. 時間と情熱を注ぐ対象のブランド
消費というよりも「応援」「没入」「コミュニケーション」が主目的となるグループで、Z世代やオタク層の熱量が特に高い領域です。
例:Valorant、Steam、Discord、Cygames、京都アニメーション、メルカリなど

まとめと今後の展望
今回の分析で特に興味深いのは、わずか1票しか入らなかった企業にも見られる熱量の高さです。特定の地域のスーパーや、ニッチなPC周辺機器メーカーへの票には、マス広告では測れない「顧客との絆」が色濃く表れていました。テクノロジーやAIが進化する現代のマーケティングにおいて、企業がいかに顧客の「N=1の熱狂」や「個々とのつながり」を創出するかが、今後ますます重要になると考えられます。
Asobicaが提供する「coorum(コーラム)」について
株式会社Asobicaが運営する「coorum(コーラム)」は、コミュニティツールやリサーチツールを活用し、ゼロパーティーデータ(顧客の本音データ)を収集・分析するプラットフォームです。AIを活用した分析により、商品・サービスの利用実態、行動の背景、感情といった「顧客の本音」を可視化し、商品開発、ブランド戦略、マーケティング効果の最大化を支援します。

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