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ベルギー近代フランドル音楽の父、ペーテル・ブノワの「レクイエム」が日本初演へ

ベルギー近代フランドル音楽の父、ペーテル・ブノワの「レクイエム」が日本初演へ

ベルギーの作曲家ペーテル・ブノワの作品紹介と普及を目指す「ペーテル・ブノワ研究会」は、2026年3月20日、東京都立川市のたましんRISURUホールにて、ブノワの宗教的四部作の一つである「レクイエム」の日本初演を行うことを発表しました。この演奏会は、ブノワ没後125年と日本・ベルギー友好160周年を記念する事業として開催されます。

ベルギー・近代フランドル音楽の父、ペーテル・ブノワとは

ペーテル・ブノワのポートレート

ペーテル・ブノワ(1834-1901)は、15世紀から16世紀にかけてヨーロッパを席巻したフランドル楽派の精神を受け継ぎ、アントワープ王立音楽院の創設に尽力し、ベルギー独自の音楽文化を確立した人物です。彼は「ベルギー・近代フランドル音楽の父」と称されています。

ブノワはフランドルを代表する作曲家でありながら、現在では本国ベルギーでもその作品が演奏される機会は稀であり、作曲家としてよりも教育者としての功績が広く知られています。これは、彼が生きた時代の政治的背景が大きく影響しています。当時フランス語のみで行われていた音楽教育を、フランドル地域で話されるオランダ語であるフラマン語で実施することに生涯を捧げた彼の功績は、この評価に繋がっています。

また、フラマン語で書かれたフランドルに由来するテキストの楽曲を多く発表したことから、故郷への強い思いがナショナリストとして誤解を受け、時に不当な評価を受けることもありました。しかし、彼の作品は一貫して美しい旋律に満ちており、初めてブノワの音楽に触れる方々にも深い感動をもたらすことでしょう。今回日本初演される「レクイエム」は、ブノワが20代の頃に作曲した、神に捧げる秀作です。

ダブルコーラスが織りなす「レクイエム」の魅力

PBIヴォーカルアンサンブル第2回演奏会ポスター

「レクイエム」はブノワの宗教的四部作の第4曲にあたり、厳かなホルンソロで幕を開け、美しい男声合唱が「永遠の安息を」と歌い始めます。このホルンのモチーフは楽曲中に何度も現れ、転調しながらキリエ・エレイソンへと移り変わります。

曲はドラマティックな響きと印象的なフレーズを重ねながら、カトリックの伝統的なミサの典礼文に基づき、ディエス・イレ、サンクトゥス、アニュス・デイと進行し、最後は冒頭のホルンソロが再び奏でられ、静かに祈りの幕が閉じられます。

この作品は、混声四部の大合唱と小合唱によるダブルコーラスで構成されており、その規模の大きさも、これまで演奏機会が少なかった理由の一つと考えられます。加えて、晩年の愛国心に満ちた作風が影響し、その後の時代には作品自体が敬遠され、演奏の機会が失われていきました。このまま埋もれてしまうにはあまりにも惜しい、ブノワの記念碑的な名曲が、この度日本で初めて披露されます。

装飾的な区切り線

演奏会概要

「PBIヴォーカルアンサンブル 第2回演奏会」の詳細は以下の通りです。

  • 公演名: PBIヴォーカルアンサンブル 第2回演奏会

  • 日時: 2026年3月20日(金・祝) 14:00開演 (13:15開場)

  • プログラム:

    • レクイエム (日本初演)

    • フルートと管弦楽のための交響詩 作品43a (日本初演)

    • アヴェ・マリア 作品1
      (いずれもペーテル・ブノワ作曲)

  • 出演:

    • 指揮: 小澤和也

    • フルート独奏: 岩下智子

    • 合唱: PBIヴォーカルアンサンブル (コーラスマスター: 東原佑弥)

    • 管弦楽: PBI管弦楽団2026 (コンサートマスター: 植髙岳人)

    指揮者 小澤和也
    フルート独奏 岩下智子

  • 会場: たましんRISURUホール大ホール (東京都立川市錦町3丁目3-20)

  • チケット: 全席自由 3,000円 (未就学児入場不可)
    チケットぴあにて購入可能です。
    http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2542128

  • 主催: ペーテル・ブノワ研究会

  • 後援: ベルギー大使館

  • 協賛: 株式会社アイツーアイ・コミュニケーション、イシュトヴァン・ケルテス協会

ペーテル・ブノワ研究会について

ペーテル・ブノワ研究会は、ペーテル・ブノワの作品紹介と普及を目的として活動する音楽愛好家集団です。代表は小澤和也氏、事務局長は原口良胤氏が務め、名誉顧問にはアントワープ王立音楽院所属でブノワ研究の第一人者であるヤン・デヴィルデ氏を迎え、活動を行っています。

この貴重な機会に、ベルギー音楽史に名を刻むブノワの真髄に触れてみてはいかがでしょうか。

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