「判断の途中」を記録する「今治を編む」プロジェクト
愛媛県今治市にて、仕事や事業を「続けるか/やめるか」といった重要な判断に至るまでの過程を記録し、公開する編集プロジェクト「今治を編む」がこのほど始動しました。
一般的に、社会で共有されるのは成功した結果や整理された教訓が中心ですが、本プロジェクトでは、判断が生まれるまでの過程や迷い、制約といった「判断の途中」に焦点を当てています。事業承継や撤退、働き方の見直しなど、決断が求められる場面が増える中で、結論だけではなく、その過程そのものを記録する新たな試みです。
成功や失敗ではない「決めるまで」の記録
「今治を編む」は、判断を成功・失敗で評価したり、ノウハウや教訓として整理したりすることを目的としていません。何が起き、どのような条件や制約の中で、どのように迷いながら判断が下されたのか。その過程を過度に編集することなく記録することで、将来、同じような判断に直面した人々が参照できる資料となることを目指しています。
今治市から始まる理由
プロジェクトが今治市で始まった背景には、地域特有の事情があります。今治市には家族経営や小規模事業者が多く、事業の継続に関する判断を個人が担う場面が少なくありません。このような環境では、判断が結果としてだけでなく、その途中の迷いや条件ごと引き受けられることが多く、判断の過程が可視化されやすい場所であるため、プロジェクトのスタート地点として選ばれました。
現在の取り組みと未来への展望
現在は、今治市内で働く人や事業者を対象に、仕事や事業の判断に関する記録記事が公開されています。本数を増やすことよりも、記録方法の確立を重視し、実験的に取り組みが進められています。
このプロジェクトは、多くの人に消費される物語を作ることを目的としていません。判断に迷った誰かが、過去に引き受けられた判断の過程を参照し、一人で抱え込まずに済む状態を作り出すこと。そして、人と仕事の判断が社会に蓄積されていくための編集と記録を続けていくことを目標としています。
記事は以下のnoteにて公開されています。

プロジェクト概要
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プロジェクト名: 今治を編む
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内容: 人と仕事における「判断の過程」を記録・公開する編集プロジェクト
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公開状況: 判断の記録記事公開中(公開先:note)
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企画・編集: 読む理由
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問い合わせ先: 読む理由 担当:越智(編集) メール:yomuriyu@outlook.jp (取材・掲載に関するお問い合わせはこちら)
- 補足連絡先:X(旧Twitter)/Instagram(DM可)



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