広島県竹原市に新たなまち歩き音声ガイドが登場
広島県竹原市に、町の豊かな歴史と人々の記憶を巡るまち歩き音声ガイド「竹原まち歩き」がリリースされました。このガイドは、株式会社ON THE TRIPと一般社団法人 竹原観光まちづくり機構が、竹原市およびバリューマネジメント株式会社と連携し、制作したものです。

塩づくりの物語を聴く、臨場感あふれるガイド体験
「竹原まち歩き」は、かつて塩づくりを支えた建物として知られる竹原市重要文化財「旧森川家住宅」を起点に始まります。現在、この場所はNIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町のフロント・クラブラウンジとして利用されており、一般の方も利用できるカフェとしても開かれています。ガイドでは、この地に残る塩づくりの物語をはじめ、歴史的建造物や町家、商家など全11スポットにまつわる物語を音声で案内します。
塩づくりを基盤として酒造りや学問、廻船業へと発展した竹原の歩みをたどりながら、人々の暮らしや記憶に深く触れる体験が提供されます。ガイドには、かつて塩田に響いていた浜子唄や鍬の音などもナレーションと共に収録されており、耳を澄ませることで竹原の記憶に出会うような臨場感あふれるまち歩きが可能です。



さらに、旧森川家住宅の展示リニューアルにもON THE TRIPが携わりました。過去の写真や塩づくりの道具などが展示され、音声ガイドを聴きながら館内を巡ることで、当時の塩づくりの営みを追体験できる構成となっています。
ガイドはこちらから利用できます:
https://on-the-trip.net/spots/769/purchase?locale=ja
塩で栄えた竹原の歴史を音声で巡る
広島県の南部に位置する竹原は、江戸時代には全国有数の塩の名産地として栄えました。かつて塩田が広がり、白い塩と砂の海が一面に輝いていたと言われています。塩づくりを基盤に育まれた町並みは、現在、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

江戸時代、小さな港町だった竹原は、海を埋め立てて田にしようと試みますが、海水の影響で作物が育たず困難に直面しました。その時、偶然にも塩づくりで知られる赤穂の商人が現れ、「ここは塩田に向いている」と助言を与えました。当時秘伝とされていた赤穂の塩づくり技術は、赤穂藩と広島藩が親戚関係にあったことから、特別に竹原に伝えられることになります。こうして田は塩田へと生まれ変わり、町の新たな繁栄の礎となっていきました。
本ガイドは、竹原の歴史を振り返りながら、今はなき竹原が持つ記憶の風景へと誘うような旅を提供します。


観光のDX化を推進するON THE TRIP
ガイドを手がけた株式会社ON THE TRIPは、国内の寺社や美術館、芸術祭などの公式オーディオガイドを制作しています。地図にマッピングされたスポットを、オーディオガイドを聴きながら巡ることのできるアプリを提供し、訪れた場所への理解を深め、旅の体験を豊かなものにしています。

同社は現在、オーディオガイドによる観光のDX化を希望する施設や自治体を募集しています。制作費を無料とする取り組みもあり、多言語対応の音声・テキスト制作、ポスターやMAPなどのデザイン、WEB制作、書籍制作、デジタルマーケティングなど、ガイドに必要な制作物を無料で提供しています。この場合、オーディオガイドを含めた入館料を設定し、その料金を施設側とON THE TRIPでシェアする仕組みです。
この取り組みは、日本の文化財の入館料が他国と比較して安価であることや、来場者にその魅力が十分に伝わっていないという課題から始まりました。日本の文化財が持つ誇るべき物語を、デジタル技術を用いてより多くの人々に伝えることを目指しています。
詳細については、以下のリンクからお問い合わせください。
https://on-the-trip.com/news/62/



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