神棚を「文化的・心理的装置」として捉えなおす
神棚は古くから日本の家庭や芸能の現場に存在してきましたが、現代ではその意味や役割が十分に語られる機会は少ないかもしれません。本講座では、神棚を単なる信仰の対象としてだけではなく、日本人が自然や神、そして自己とどのように向き合ってきたかを示す「文化的・心理的装置」として、新たな視点から深く探求します。

講座内容:歴史、芸能、そして哲学からの考察
講座では、日本神話における神棚の起源から、江戸時代に一般家庭へと広まった歴史的背景、さらには神楽・能楽・歌舞伎といった神事芸能との関係まで、わかりやすく解説されます。舞台芸能の楽屋に今も神棚が祀られている理由をひも解きながら、芸能と信仰の深い結びつきにも光を当てていくとのことです。
さらに、心理学や哲学の視点から、神棚を「外の世界」と「内なるこころ」を結びつける象徴的な存在として考察が進められます。自然や神々を否定することなく、生活空間の中にミニチュア化して迎え入れてきた日本独特の感覚は、現代社会におけるこころの在り方を考えるうえで、多くの示唆を与えてくれるでしょう。
宗教に詳しい方でなくとも、日本文化や精神性、暮らしの中に息づく思想に関心のある方にとって、気軽に参加でき、かつ深い学びが得られる講座となることが期待されます。
講師プロフィール:喜多 源典氏
本講座の講師は、喜多 源典(きた・もとのり)氏です。1971年京都府生まれ。2017年に関西大学大学院文学研究科博士後期課程を修了し、博士(文学)の学位を取得されています。現在、関西大学文学部非常勤講師を務め、専門は日本哲学・宗教哲学です。西田幾多郎哲学を中心に、「他者」「超越」「行為」といった主題を日本思想史の文脈から研究されています。近年は、宗教・芸能・心理学を横断しながら、日本文化における精神性の構造を、具体的な生活文化や実践のレベルから読み解く研究・発信に注力されています。
主要業績には以下のものがあります。
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『死して生きる哲学 ―西田哲学における他者・身体・超越』(晃洋書房、2025年)
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『曲がり角の向こう ―現代社会への問いかけ―』(共著、萌書房、2023年)
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「西田哲学における「他者」と「超越」」(『西田哲学会年報』第12号、西田哲学会、2015年)
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「西田幾多郎の「逆対応」について ―論文「場所的論理と宗教的世界観」を中心に」(『日本哲学史研究(京都大学大学院文学研究科日本哲学史研究室紀要)』別冊「杉本耕一博士追悼号」、2018年)
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「鈴木亨の「存在者逆接空」の哲学とその射程 ―西田幾多郎の行為の哲学の批判的継承に向けて」(『宗教哲学研究』第37号、2020年)
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「三木清の遺稿「親鸞」における一考察 ―後期西田哲学を手がかりに」(『西田哲学会年報』第17号、西田哲学会、2020年)
開催概要
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講座名:SRC連続講座 第11回「神棚とは何か」
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主催:一般財団法人スピリチュアリティ・リサーチセンター(SRC)
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形式:オンライン
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日時:2026年2月27日12:30~
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場所:広田山荘(西宮市大社町7)
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参加費:1100円(税込、昼食付)
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申込方法:SRC公式LINEより受付
https://lin.ee/hbPMaF0
この機会に、日本の伝統文化である神棚の奥深さに触れ、私たち自身の「こころ」を見つめ直してみませんか。



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