50歳以上の女性が選ぶ「挑戦したい娯楽」ランキング
ハルメク 生きかた上手研究所は、50歳以上の女性519名を対象に「挑戦したい娯楽(遊び・エンタメ)」に関する意識調査を実施し、その結果を発表しました。この調査は、販売部数No.1(※)雑誌「ハルメク」の読者層である50代以上のインサイトを探ることを目的としています。
(※)日本ABC協会発行社レポート(2025年1月~6月)

調査概要
本調査は、2026年3月に全国の50歳から84歳の女性を対象にWEBアンケート形式で実施されました。事前調査で「挑戦したい娯楽」を自由記述で募り、上位20項目を選抜。本調査では、これらの項目について7段階で評価を得る方式が取られました。集計は「とても挑戦したい」「挑戦したい」「まあ挑戦したい」と回答した割合が高い順にランキングされています。
挑戦したい娯楽ランキングTOP3
1位 映画鑑賞
「挑戦したい娯楽」の1位に輝いたのは「映画鑑賞」でした。この項目は、50代以上の全ての年代で1位を獲得しています。挑戦したい理由としては、「気分転換できそう」(55.0%)が最も多く、次いで「楽しそう」(43.1%)、「面白そう」(37.8%)が挙げられました。
自由回答では、「音と光に弱いのでなかなか行けないが、工夫をして楽しみたい」(60歳)や「いつも観たいと思っているうちに終わってしまう」(69歳)といった声があり、日頃の忙しさや身体的な配慮から、なかなか機会が持てないものの、鑑賞への意欲が高いことが伺えます。

2位 観劇
2位には「観劇」がランクインしました。年代別に見ると、50代・60代では3位、70代以上では2位と、幅広い年代からの支持を集めています。挑戦したい理由では、「楽しそう」(47.6%)がトップで、「面白そう」(43.4%)、「非日常を味わいたい」(41.9%)が続きました。
「海外から来た役者さんの舞台を観ていると日本とは迫力が違う。それを毎日ロンドンで観たい」(60歳)や、「新感覚演劇…舞台が360度まわったりするやつ。アニメ『推しの子』で取り上げられていて新しさが眩しかったから」(65歳)といった具体的な期待が寄せられています。

3位 ライブやコンサートに行く
3位は「ライブやコンサートに行く」でした。50代・60代では2位、70代以上では5位と、特に若い年代からの支持が厚い傾向が見られます。挑戦したい理由としては、「楽しそう」(54.9%)、「ワクワクしたい・ドキドキしたい」(51.1%)、「元気になれそう」(48.5%)が上位を占めました。
「なかなか当選しないけど、やはりリアルで時間共有できるのは気分が上がるだろうし、その他の生活も楽しくなるだろうから」(52歳)や、「音楽フェス参戦。自分が若い頃聴いていたアーティストもステージに立つことがあるので、ぜひ観てみたい」(60歳)といった、熱い思いが語られています。

その他の挑戦したい娯楽
ランキング全体を見ると、上位には比較的「無理なく楽しめる」鑑賞型の娯楽が並びました。しかし、ランキング外にも多様な挑戦への意欲が見られます。

カラオケでは「最近声が出にくくなってきたので。カラオケしたことがないから、やってみたい」(65歳)、麻雀・健康麻雀では「ボケ防止に良いと聞くが、やったことがないので一歩が踏み出せず」(75歳)といった声がありました。
また、推し活、舞台出演(観客参加型ミステリー劇やギターの弾き語りコンサート)、スカイダイビング、競馬、eスポーツなど、よりアクティブな娯楽にも関心が寄せられています。流鏑馬、スポッチャ、脱出ゲーム、シニアモデル、ジップスライド、没入型エンタメ、ボルダリングといったユニークな回答もあり、50代以上の女性たちの関心の幅広さがうかがえます。

専門家の見解:大きな挑戦より心が動く体験
ハルメク 生きかた上手研究所 所長の梅津 順江氏は、この結果について「セカンドステージに入る50代以上の女性は、いわゆる冒険型の挑戦とは少し違う姿が浮かび上がりました」とコメントしています。

「1位は映画鑑賞、2位は観劇、3位はライブやコンサート。いずれも体力や技術を必要とする“挑戦”というより、特別な準備がなくても気軽に楽しめる鑑賞型の娯楽が並びました。理由も『気分転換できそう』『楽しそう』『面白そう』など、肩の力が抜けた軽やかなものが中心です。この世代にとっての挑戦とは、大きく人生や生活を変えることではなく、日常から半歩だけ違う体験をすることなのかもしれません」と分析しています。
また、「長く社会や家庭の役割を担ってきた世代だからこそ、今は『好きかどうか』で娯楽を選ぶ時期に入ったとも言えそうです。これまで忙しく過ごしてきた時間が少しほどけた今、『大きな挑戦』よりも『無理なく楽しめる新しい体験』が魅力に映っているのでしょう。実際、72.3%が挑戦したい娯楽があると答えました。挑戦とは必ずしも勇気のいる冒険ではなく、小さな非日常を生活に差し込むこと。そんな等身大の前向きさが、この世代の新しい余暇の姿なのかもしれません」と、この世代の娯楽に対する姿勢を読み解いています。
活動的な娯楽についても、「『気持ちよさそう』『スカッとできそう』といった理由が目立ち、身体を動かす爽快感への期待もうかがえます。何かを達成することより、気持ちのリフレッシュや心地よさを求めている様子が印象的でした」と述べ、「一度やってみたかった」「元気なうちに経験しておきたい」という思いが共通していると指摘。50代以上の女性にとっての挑戦は、未来の夢というより“今のうちに叶えておきたいこと”であり、その多様性がこの調査結果から見て取れるでしょう。
ハルメク 生きかた上手研究所について
ハルメク 生きかた上手研究所は、50代からの女性が前向きに明るく生きるための価値ある情報を提供する雑誌「ハルメク」を基盤に、シニア層のインサイトを探求しています。健康・料理・おしゃれ・お金・著名人のインタビューなど、幅広い情報が満載です。
シニアリサーチデータは「ハルメク シニアマーケティングLAB」で公開されています。ハルメク世代を顧客とする企業にとって有益な情報を提供する情報サイトとして、マーケティングデータや調査レポートなど豊富な情報が掲載されています。
- ハルメク シニアマーケティングLAB: https://biz.halmek.co.jp/column/
