新次元地図概念「MAP 3.0」:地図は「キャンバス」へ進化
iHistoryの中野CEOは、新次元の地図概念「MAP 3.0」を提唱しました。これまでの地図の概念は、以下のように変化していくと説明されています。

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MAP 1.0: 目的地への到達・記録(ナビゲーション)
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MAP 2.0: 検索とソーシャル(情報の集約と共有)
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MAP 3.0: 時間・感情・個人の想いが加わった4次元・5次元的な体験。趣味嗜好や記憶を表現する「キャンバス」
中野CEOは、クリストファー・ノーラン監督の映画『インターステラー』をモチーフにしながら、『PointMap+Life(αVer.)』をMAP 3.0の世界観を体現するコンセプトモデルとして位置づけ、単なる移動手段としての地図を、個人の時間と想いを表現し感性を刺激するライフスタイルプラットフォームへと進化させるビジョンを語りました。
『PointMap+Life(αVer.)』で京都の魅力を空間体験
体験会で発表されたApple Vision Proを活用した空間地図アプリ『PointMap+Life(αVer.)』は、3D都市モデルと実写スキャンデータを組み合わせ、特定の場所に紐づく「暮らしの物語」や「記憶」を追体験できるプラットフォームです(現在はαVer.を開発中)。
今回の体験会では、iHistoryのディレクターが実際に京都を巡り“肌で感じた京都のスポット”を『PointMap+』でまとめ、それを『PointMap+Life(αVer.)』にアップデートしたものが披露されました。体験者は、ディレクターが感じた京都の空気を楽しむことができました。

通常版『PointMap+』について
『PointMap+』は、写真とテキストを組み合わせて、誰もが簡単に自分だけのクリエイティブなデジタルマップを作成・公開できるWebサービスです。PCやスマートフォンのブラウザで利用できます。
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通常版『PointMap+』で作成されたデジタルマップ: https://ihistory.site/pointmap/maps/Spatial_Video_slim
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通常版『PointMap+』公式サイト: https://www.ihistory.cloud/jp/pm/01/
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『PointMap+』の秀逸なデジタルマップをセレクションしたメディア「mapper world.」: https://ihistory.site/mapperworld/ja
トークセッション1:国土交通省「PLATEAU」活用と京都市の挑戦
トークセッション1には、中野CEOと共同開発を担ったSLASH株式会社代表取締役の安野俊幸氏、そして京都市総合企画局人口戦略室の中筋大揮氏が登壇しました。

安野氏からは、国土交通省の3D都市モデル「PLATEAU(プラトー)」の精緻なデータと、独自のスキャンデータを融合させ、極めてリアルな京都の街並みをデジタル空間上に構築した開発の裏側が紹介されました。NTT ExCパートナーは、3Dデータの作成・撮影を担当し、ロケーション選定から撮影手法の検討までプロジェクト初期段階から深く参画しています。
本アプリでは、AIを活用した最先端の3D空間表現技術「3DGS(3D Gaussian Splatting)」により、圧倒的な没入感(イマーシブ表現)の実現を目指しています。
本アプリのプロジェクトは「京都市定住・移住応援団」の取り組みの一環でもあります。中筋氏は、観光地として世界中から注目される一方で人口減少に直面している京都市の現状を明かし、デジタル技術の進歩が街の日常の魅力を伝え、移住のハードルを下げるきっかけになることへの期待を寄せました。

トークセッション2:クリエイターが語る圧倒的な没入感
トークセッション2では、旅行系クリエイターのTaka氏と、フォトグラファー兼YouTuberの琴氏が加わり、『PointMap+Life(αVer.)』を実際に体験した感想を語りました。

デジタル空間で京都のお寺を体験した琴氏は、「本当にお寺にいるように感じた。風が流れているような感覚もあり、近づいても映像が精巧で、思わずおみくじを引きそうになった」とその圧倒的な没入感を絶賛しました。さらに、映像内の真後ろにあった椅子に「思わず座りそうになった」とも明かし、一般の人々の視点を取り入れた生々しい空間体験の可能性を語りました。
イベントのMCを務めた伊佐氏も、「お寺の映像を前にして思わず手を合わせて一礼してしまった」と感想を述べています。Taka氏も、「鴨川沿いの桜など、写真や動画だけでは伝えきれない、桜に囲まれる空気感まで発信できれば、訪れてみたいと思う人も増えるはず」とクリエイター目線での新たな情報発信の可能性を強調しました。

観光から「暮らしの検討」ツールへ
琴氏は自身が現在「終の棲家」を探していることに触れ、週末に様々な街を訪れてスーパーの雰囲気や公園の広さを確認する手間について語りました。このアプリを活用すれば、生活している人のリアルな声や街の様子を知ることができ、暮らしの視点から街の情報を効率よく把握できると、移住や定住を検討する際の強力なツールとしてのポテンシャルに期待を寄せました。

今後の展望:五感を刺激するアップデートと「マッパーカルチャー」の醸成
イベントの最後には、今後の展開として、αVer.(アルファ版)としてこれからも開発を進め、より立体的なサウンド(鐘の音や風の音などの生活音や環境音)の追加など、五感をさらに刺激するアップデートや、京都の様々なエリアへの拡大が予定されていることが明かされました。
iHistory Inc.は、スマートグラスなどの普及でスマートフォンがなくなると言われるこれからの時代においても、地図というツールにイノベーションを起こし、世界中で「マッパーカルチャー」を広げていくことを目指します。

体験会の最後には、『PointMap+Life(αVer.)』内のお茶屋さんで買えるお茶が参加者へプレゼントされました。
株式会社iHistoryについて
「人生と暮らしのクリエイティビティと遊び心を刺激する。」を掲げ、日常にある“表現”の可能性を広げるデジタルプロダクトを展開している日本発のスタートアップです。『PointMap+』を起点に、誰もが持つ感性や記憶を、テクノロジーとデザインで形にしていきます。
公式サイト: https://www.ihistory.inc/jp
iHistory Inc.は「京都市定住・移住応援団」としても活動しています。京都市定住・移住応援団は、京都市の定住・移住促進に向けた取り組みに賛同し、応援する企業・団体等が募集・登録されています。応援団では、公民連携で京都市への定住・移住促進につながるサービスの提供や情報発信を行っています。

京都市定住・移住応援団 公式サイト: https://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000312984.html
権利表記およびデータ出典に関する注記
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Apple Vision Pro、visionOSは、Apple Inc.の商標です。
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本アプリで使用されている3D都市モデルデータは、国土交通省が進める3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化プロジェクト『Project PLATEAU(プロジェクト プラトー)』により提供されているものです。
- 出典:3D都市モデル(Project PLATEAU)国土交通省(https://www.mlit.go.jp/plateau/)
