届いたギフトの約8割が活用されず、46%がフリマアプリへ 「贈り物」に関する本音調査で判明した現代のギフト事情

調査実施の背景

近年、ミニマリズムの考え方が広がり、フリマアプリの利用が一般的になったことで、人々の「モノ」に対する価値観は大きく変化しています。以前は贈り主の気持ちを尊重し、大切に保管することが美徳とされてきましたが、現代では住空間の効率性や時間に対する意識が高まっており、生活に合わないギフトは負担となることがあります。

Monitaは、贈り主の温かい気持ちと受け取り側の実際の状況との間に生じるギャップを明らかにし、より豊かなギフト文化について考えるため、この調査を実施しました。

調査結果サマリー

  • ギフトの末路: 受け取った瞬間に「使わない」と判断され、メルカリなどのフリマアプリで売却された割合は46%でした。また、クローゼットで保管・放置されている「死蔵」が33%と合わせると、約8割のギフトが本来の役割を果たせていない現状が判明しました。

  • 困惑の要因: 「本格的なそば打ちセット」や「巨大なぬいぐるみ」など、相手の居住スペースや時間を奪ってしまうような、いわゆる「重たい善意」が売却や放置の対象となる傾向が見られました。

  • 潜在的ニーズ: 「代わりに欲しかったもの」として上位に挙がったのは、金券や上質な日用品、消耗品など、「実用的」であり、かつ「自身の日常を邪魔しない」選択が求められていることが示されました。

46%が「即メルカリ」を選択。罪悪感よりも「合理性」が上回る時代

調査によると、受け取ったギフトのその後について、半数近くの46%が「売却(メルカリ等)」を選択しています。かつては「贈り主の顔が浮かんで捨てられない」という罪悪感が一般的でしたが、現在は「不要なものを抱え込むストレスを避け、必要な人に譲って現金化する」という合理的な判断が定着していることが伺えます。さらに、33%が「保管・放置」と回答しており、実質的に活用されているのは全体のわずか約2割にとどまるという、残念ながらミスマッチが浮き彫りになりました。

現在の「置き場所」に関するアンケート結果を示す円グラフ

なぜ「的外れな親切」は起こるのか

「もらって困った物」の具体的なエピソードを分析したところ、以下の3つのミスマッチが浮かび上がりました。

  • 【空間の侵害】 一人暮らしの部屋に届く巨大なぬいぐるみや、本格的な調理器具など、相手の居住スペースという貴重なリソースを奪ってしまう行為。

  • 【こだわりへの不敬】 美容やファッションに強いこだわりを持つ人に贈る、嗜好に合わない流行のコスメや派手なシューズなど、相手のこだわりを尊重しない行為。

  • 【時間の強奪】 忙しい新生活の時期に届く、下処理に手間がかかる高級食材など、「丁寧な暮らし」という名のプレッシャーを贈ってしまう行為。

「もらった物」に関するアンケート結果を示す棒グラフ

失敗を回避するキーワードは「実用」と「消耗品」

一方で、「代わりに欲しかったもの」への自由記述回答を分析すると、「スタバのギフトカード」「上質なタオル」「日用品」といったキーワードが頻繁に登場しました。「自分ではなかなか買わないけれど、日常を確実に豊かにしてくれる、そして役割を終えたら消えてくれるもの」こそが、現代の生活者が最も歓迎するギフトの理想的な形と言えるでしょう。

「代わりに欲しかった物」に関するアンケート結果を棒グラフ

回答者から寄せられたエピソード

  • 【30代女性 / 子ども服・スタイ・靴下・靴】
    「出産祝いにもらったが、私の趣味に合わない上に、季節がズレていて着る頃にはサイズアウト。タグを残してメルカリで売りました。」

  • 【20代女性 / ネックレス】
    「元カレから誕生日プレゼントとしてもらったが、デザインが幼すぎた。別れた瞬間にメルカリで売りました。」

  • 【40代男性 / 本格そば打ちセット】
    「職場の先輩が『独身なのに無趣味は良くないから』と。そもそもワンルームの狭いキッチンで、粉を飛び散らせながらそばを打つスペースなんてあるわけがありません。」

考察:愛とは、相手を「出品者」にさせない想像力

今回の調査から、贈り主の「自分を記憶してほしい」という承認欲求が、時として受け取り側に「出品作業」という追加の労力を強いている実態が明らかになりました。モノが溢れ、住空間の価値が高まっている現代において、本当の優しさとは「相手の日常を主役にする」想像力、すなわち「相手にメルカリを開かせない」配慮にあるのではないでしょうか。

調査概要

  • 調査内容:「ギフトに関する本音調査」

  • 調査期間:2026年4月2日

  • 調査対象:20〜60代の男女

  • 有効回答数:100件

  • 調査方法:インターネット調査

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