博報堂、インドネシア・インド・サウジアラビアの日本アニメIP調査で新たなトレンドと市場拡大の可能性を発見

アニメ・漫画へのイメージ:一般的な娯楽として定着

アニメ・漫画に抱くイメージについて尋ねたところ、インドネシア、インド、サウジアラビアの3カ国すべてで「子供も大人も楽しめる一般的な娯楽」が最も高いスコアを示しました。また、「日本が誇る文化的コンテンツ」というイメージも続き、「一部のマニア向けの娯楽」という認識を上回る結果となりました。特にインドネシアでは、「一般的な娯楽」としての認識が強く、アニメが広く一般に親しまれ、市場が成長・成熟している様子がうかがえます。

アニメ・漫画に対するイメージ調査結果

アニメで好きなジャンル:アクション/アドベンチャーが不動の人気

好きなアニメジャンルでは、3カ国共通して「アクション/アドベンチャー」が過半数を超え、最も人気が高いことが分かりました。次いで、インドネシアでは「ファンタジー/異世界」、インドとサウジアラビアでは「ミステリー/スリラー」が上位にランクインしています。また、サウジアラビアでは他の2カ国に比べてファンタジー・恋愛ジャンルの人気が低いという特徴も見られました。

アニメジャンルの視聴傾向

アニメで重要視するポイント:国ごとに異なる傾向

アニメ作品で最も重要視するポイントについては、インドネシアとサウジアラビアでは「ストーリー構成」が、インドでは「キャラクターデザインやキャラ設定」が上位となりました。アニメ市場の成熟度が高いと見られるインドネシアでは、「映像美・ビジュアル」も2位となり、アニメーション映像そのものへの関心の高さがうかがえます。インドとサウジアラビアでは、アニメがキャラクターIPとしても親しまれている側面があることが示唆されました。

アニメ作品で視聴者が重視するポイント

日本の主要アニメIP認知度:市場拡大の大きな可能性

「日本アニメ利用ポテンシャル層」ではアニメ・漫画にポジティブなイメージがある一方で、主要日本アニメタイトルの平均認知率は、インドネシアで23.1%、インドで20.5%、サウジアラビアで14.3%に留まりました。この結果は、市場拡大に向けてまだまだ大きなポテンシャルがあることを示しています。

各国で特有の人気を誇る日本アニメIPと購買チャネル

各国における日本アニメIPの認知率では、インドネシアでは『NARUTO』、『ドラえもん』、『ポケットモンスター』などが広く浸透し、認知率50%を超える作品が多数確認されました。インドでは、インド向けTVアニメーションが制作されたこともある『忍者ハットリくん』や、『ベイブレードシリーズ』の認知率が3割を超え、その国特有の人気が際立っています。サウジアラビアでは、国内でサッカーが最も人気のあるスポーツである背景を反映し、『キャプテン翼』が認知率1位、『イナズマイレブン』も上位にランクインしました。

各国におけるアニメ作品の認知度

また、アニメ関連グッズの購買チャネルについても、インドとサウジアラビアでは「ECサイト」などオンライン中心の傾向が見られるなど、各国で異なる特徴が明らかになりました。

アニメ関連グッズの購買チャネル

博報堂DYグループは、この調査結果やグループが持つ知見、ネットワークを活用し、今後も日本のアニメIPの海外進出支援に尽力していくとのことです。

調査概要

  • 調査名称:日本アニメIP グローバルファン調査

  • 調査方法:インターネット調査

  • 対象地域:インドネシア、インド、サウジアラビア(首都圏)

  • 対象条件:16-39歳の男女の「日本アニメ利用ポテンシャル層」

    • 「日本アニメ利用ポテンシャル層」とは、調査対象のアニメIPのうち、1つ以上認知しており、アニメの視聴や関連商品・サービスの利用・購入経験がある、もしくは、視聴・購入経験はないが意向のある人を指します。
  • 有効回収サンプル数:3,000サンプル(各国1,000サンプル)

  • 調査時期:2025年8月~9月

  • 調査機関:Market Xcel

本ニュースリリースで公開された内容は調査結果の概要であり、より詳細な分析レポートや、企業ごとの課題に合わせた社内勉強会・報告会の実施も受け付けています。

FANFARE(ファンファーレ)について

「FANFARE」は、博報堂グループが培ってきた知見を基盤に設立されたグループ横断のグローバルチームです。エンタメコンテンツの価値を世界に広めることを目指し、以下の5つのアプローチでグローバル展開を支援しています。

  • Japan IP Expert Collective: アニメ、マンガ、映画、音楽、ゲームなど、エンタメコンテンツに深い専門性を持つメンバーが、IP創出からクリエイティブコミュニケーション、コンテンツ活性化、スポンサータイアップまでを一貫して支援します。

  • Fandom Spark Network: 現地の生活者理解とスペシャリストの知見を融合し、ファンと企業をつなぐ共創チームを形成します。

  • Global Fan Culture Lab: 博報堂の「生活者発想」を起点に、世界中のファンの熱量や文化的な背景を研究し、コンテンツの作り手や企業がファンと豊かな関係を築くための知見を提供します。

  • Fan Data Intelligence: 感情とデータの両面から、コンテンツが世界各国でどのように共感を生み、ファンダムを形成していくのかを多角的に理解します。

  • Fan Echo Framework: コアファンからライト層、マス層へと熱量を波のように広げるためのティッピングポイントを特定し、各国・各層におけるファンの熱量構造や共感のトリガーを読み解きます。

コンテンツビジネスラボについて

「コンテンツビジネスラボ」は、博報堂の独自調査「コンテンツファン消費行動調査」の知見を基に、コンテンツを起点とした広告やビジネス設計の支援を行う専門チームです。独自のヒット研究やデータ解析を通じて、企業やコンテンツホルダーの広告コミュニケーション設計、新規事業・サービス展開のマーケティング支援などを手掛けています。スポーツ、ドラマ、アニメ、ゲーム、音楽など多様なコンテンツの熱心なファンでもあるメンバーが、豊富な知見と情熱を持って活動しています。

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