ペッツファースト、2025年ペットレポートを総括:命を大切にする取り組みと成果

2025年 流通過程における重要数値の結果報告

2025年1月1日から12月31日までの期間において、ペッツファーストグループが契約ブリーダーから引き受けたペットの頭数は20,102頭、Pʼs-firstでの契約数は19,586頭でした。ご解約数は125頭となっています。

契約ブリーダーから引き受けた頭数および販売頭数の推移

また、里親譲渡数はPʼs-firstから87頭、ペットケア&アダプションセンター日光から37頭の合計124頭でした。毎月の平均譲渡頭数は10頭です。

里親譲渡数推移

2025年12月末時点でのペットケア&アダプションセンター日光における在籍頭数は79頭で、そのうち74頭が里親を募集中、1頭が治療中、1頭が終生飼養の予定です。毎月の平均在籍頭数は80頭でした。

ペットケア&アダプションセンター日光における在籍頭数の推移

ペッツファーストグループでは、2025年に取り扱ったペットのうち、いわゆる売れ残りや行き先が不明なペットは一頭も存在しないことを報告しています。

2025年 死亡頭数と死亡率、その原因

病気や疾患が発見され、メディカルセンターやペッツファースト動物病院内で治療が施されたものの、残念ながら発生した死亡事故数は171頭、店舗内などでの死亡事故数は66頭、ペットケア&アダプションセンター日光内での死亡事故数は2頭でした。年間死亡事故数は合計239頭(前年比+99頭)、死亡率は1.19%(前年比+0.51%)でした。

年間死亡頭数と死亡率 (2017年~2025年)

2025年の月別の死亡率推移を見ると、6月から7月にかけて死亡頭数および死亡率の増加が見られましたが、その後は下降傾向に転じています。

年間死亡頭数と死亡率 (2025年)

主な死亡原因は、呼吸器疾患が68頭(28.5%)、消化器疾患が54頭(22.6%)、感染症が46頭(19.2%)でした。

死亡原因内訳 (2025年)

ペッツファーストグループでは、「ペットの死亡事故ゼロ」を目標に、獣医師を中心とした社内横断プロジェクト「死亡事故ゼロプロジェクト」を運営し、発生要因の分析と再発防止策の検討を継続的に行っています。2025年は、死亡頭数・死亡率ともに改善が求められる状況であると認識し、対策を一層強化しました。

2024年のレポートはこちらで確認できます:
<a href="https://pfirst.jp/newsletter_250306.pdf?_gl=115yzrk3_gcl_auOTYwODI2NzEzLjE3NjY5Njg4NTk.”>2024年 ペッツファーストマンスリーペットレポ―ト総括

2025年 死亡事故ゼロを実現するための取り組み~ブリーダーとの取り組み~

60日齢以上へのペットの取引日齢引き上げ

動物愛護管理法では生後57日齢以上でのペットの取引および販売が定められていますが、同社では疾病リスクの低減のため、より高日齢での取引が重要であると考えています。この方針に基づき、2024年4月に取引日齢を60日齢以上へ引き上げることを公表し、2025年3月末時点で100%を達成しました。その後も、生後60日齢以上でのペットの取引を継続しています。

取引日齢推移 (2025年)

この施策は、取引段階から健康管理体制を強化し、死亡リスクの低減につなげる取り組みとして、今後も継続して推進されます。

関連ニュース:

    • <a href="https://pfirst.jp/news_240423.pdf?_gl=1jlokwy_gcl_auOTYwODI2NzEzLjE3NjY5Njg4NTk.”>ペット販売の生後8週齢(56日齢)規制に対する私たちの考え方

    • <a href="https://pfirst.jp/news_240807.pdf?_gl=1tfl77e_gcl_auOTYwODI2NzEzLjE3NjY5Njg4NTk.”>ペット業界におけるペットオークションやブリーダーなどの日齢偽装問題への対策

ペットの遺伝子病検査の開始

ペッツファーストグループでは、ペットの取引後の医療対応だけでなく、取引前・繁殖段階から病気の発生リスクを低減する取り組みを進めています。遺伝子病ゼロを目指し、遺伝子病検査体制の構築を進めてきました。2025年7月より、致死的、またはQOLに大きな影響を及ぼす重篤な遺伝子病を対象とした子犬・子猫の遺伝子病検査を、自社検査施設「PF Lab」にて開始しました。遺伝子病リスクがない子犬・子猫を販売すると同時に、検査結果をブリーダーにフィードバックし、改善を求めています。

さらに2025年11月からは、ダックスフンドに見られるPRA(進行性網膜萎縮症)CORD1撲滅に向け、鹿児島大学 大和修教授の監修のもと、ダックスフンドの親犬を対象とした遺伝子病検査を開始しました。親犬を含めた検査体制の構築により、繁殖段階からのリスク低減を図っています。

ブリーダーと直接取引を行っているため、検査結果を繁殖現場へフィードバックし、実効性のある遺伝子病対策につなげることが可能となっています。遺伝子病によって苦しむペットや、遺伝子病を原因とする死亡をゼロにすることを目指し、今後も取り組みが継続されます。

関連ニュース:
<a href="https://pfirst.jp/news_260216.pdf?_gl=1ydomsb_gcl_auOTYwODI2NzEzLjE3NjY5Njg4NTk.”>⼦⽝の遺伝⼦病発⽣ゼロを⽬指し、ブリーダーとの新たな取引⽅針を策定

2025年 死亡事故ゼロを実現するための取り組み~Pʼs-first店舗における取り組み~

オンライン診療の試験導入

各Pʼs-first店舗における日常的な健康管理と、異変発生時の初動対応体制の強化を目的として、2025年8月より、オンライン診療の試験導入を開始しました。店舗にいながら獣医師の診察を受け、必要に応じて投薬や通院判断を行います。ペッツファースト動物病院の獣医師が中心となり、体調不良時の初期対応を担うことで、症状の重篤化を防ぎ、早期発見・早期治療につながる体制を整えました。導入以降、対象店舗では死亡率が減少傾向にあり、一定の効果が確認されています。

店舗死亡頭数 (2025年)

この取り組みは、店舗における判断スピードと医療アクセスの向上を通じて、死亡リスクの低減を図る施策として、今後も検証・改善を重ねながら展開されます。

2025年 ペットの死亡原因と対策~ウェルネス管理センターおよびペッツファースト動物病院における取り組み~

専門家による定期視察(東京ウェルネス管理センター)

ペッツファーストグループでは、店舗に配属される前のペットを一時的に預かる拠点として、全国3カ所にウェルネス管理センターを展開しています。各センターでは、健康管理をはじめ、清潔な寝床づくり、給餌、衛生ケアなどを行い、ペットが安心して過ごせる環境の整備に努めています。

東京ウェルネス管理センターでは、シェルター・メディスンの専門家である日本獣医生命科学大学 田中亜紀特任教授に定期的な視察を実施いただき、ペットのウェルネス向上および死亡事故ゼロに向けた具体的な助言を受けています。助言を踏まえ、2025年は特に猫舎環境の改善を進め、猫の行動特性を考慮したステップの設置など、運動や行動選択の幅を広げる空間づくりを行いました。こうした環境整備は、ストレス軽減や体調管理の観点からも重要な取り組みと位置づけられています。

獣医師・動物看護師の拡充

全国のウェルネス管理センターおよびペッツファースト動物病院では、獣医師・動物看護師が常駐し、ペットの健康管理にあたっています。死亡事故ゼロの実現と、さらなるペットのウェルネス向上を目指し、人員体制の拡充を進めた結果、2025年12月末時点における獣医師・動物看護師の割合は17%(計216名 ※業務委託含む)となっています。

全従業員に対する獣医師・動物看護師の割合 (2025年12月末時点)

また、全国のビバホーム、ホームセンタームサシを中心に展開しているNICO PET動物病院が2025年よりペッツファーストグループへグループインし、さらなるペットのウェルネス管理にあたっています。動物看護師に対しては愛玩動物看護師資格の取得支援も実施されており、2025年2月に行われた第3回愛玩動物看護師国家試験では、10名が合格し、各拠点においてペットのウェルネス管理に貢献しています。

こうした一連の対策強化を基盤として、死亡事故の要因分析と対策が体系的に進められています。

「死亡事故ゼロプロジェクト」リーダー 稲富獣医師コメント

「死亡事故ゼロプロジェクト」リーダー 稲富獣医師

「2025年は特に多く見られた呼吸器疾患、感染症、消化器疾患の3領域を重点課題として対策を進めてきました」と「死亡事故ゼロプロジェクト」リーダーの稲富獣医師は語ります。

主な対策は以下の通りです。

    • 呼吸器疾患について: 環境整備を最重要視し、空調管理の徹底、新たな検査キットの導入を進めました。子犬・子猫における重篤化を防ぐため、オンライン診療を活用し、早期の獣医師介入体制を構築。その結果、2025年12月度には呼吸器疾患による死亡事故はゼロとなり、今後も対策を強化していくとのことです。

    • 感染症について: 病原体を持ち込まない水際対策と、侵入時の拡大防止が重視されました。ペットへの負担が少なく感染症制御に有効なペロキサイドを用いた消毒方法の見直し・改善を実施。水際対策として犬については全頭検査を開始し、ウェルネス管理センターへPCR検査機器を導入し、迅速な原因特定に取り組んできました。これらの対策により、2025年12月には発生数を抑制することができています。

    • 消化器疾患について: 子犬・子猫の軟便や下痢は命に関わるケースもあるため、オンライン診療を活用した早期の獣医師介入に加え、栄養管理を重視した対策を実施しました。症状や成長段階に応じた療法食の活用や、エネルギー効率の高いフードを用いることで、子犬・子猫の健やかな成長を維持できるよう改善を行っています。

2025年の総括と今後に向けてー「死亡事故ゼロ」の実現に向けた取り組みー

ペッツファーストグループでは、「死亡事故ゼロ」を重要な経営課題として掲げ、2025年は、ペットの取引前から店舗、医療体制の整備まで一貫したリスク低減策を強化しました。ペットの健康管理に「これで十分」という到達点はなく、環境の変化や新たな課題に応じて、取り組みを進化させ続ける必要があると考えています。2026年以降も、データと専門知見に基づく改善を継続し、「死亡事故ゼロ」の実現を目指し、様々な施策に取り組んでいくとのことです。

日本獣医生命科学大学 田中亜紀特任教授コメント

日本獣医生命科学大学 田中亜紀特任教授

日本獣医生命科学大学の田中亜紀特任教授は、ペットの集団飼養の適正化および健康・福祉の向上を目的としたペッツファーストグループとの共同研究を進めています。2025年には、ウェルネス管理センターの定期的な視察を実施しました。

田中教授は、「ペットがウェルネス管理センターで過ごす期間は短期間であっても、その環境は心身の安定に大きな影響を及ぼします。犬や猫の行動特性を踏まえた空間設計や、動物自身が選択できる要素を備えた環境づくりは、動物福祉の観点から重要であり、死亡事故ゼロの実現に向けても基盤となる取り組みです」と述べ、ペッツファーストグループがこうした視点を取り入れながら継続的に環境改善を進めている点を評価し、今後も科学的根拠に基づく取り組みが発展していくことを期待しています。

引き続き、ペットがご家族のもとへ迎えられるまでの期間において、動物福祉を最善の状態で維持できるよう、協働のもと研究を進めていくとのことです。

田中亜紀先生のプロフィール:

    • 現職:日本獣医生命科学大学 特任教授

    • 経歴:日本獣医生命科学大学卒業 獣医師。動物病院勤務を経て、2001年渡米。米カリフォルニア大学デービス校にて、環境毒性学部で修士課程修了後、シェルター・メディスンの研究で獣医予防修士課程修了。同校でシェルター・メディスンと災害獣医学の研究をテーマに博士課程修了。博士(疫学)。2019年4月より現職。獣医師。

取締役社長 正宗伸麻コメント

取締役社長 正宗伸麻

2025年6月にアークランズの一員となったペッツファーストホールディングスの正宗伸麻取締役社長は、「この大きな変革期にあっても、私たちの根幹にあるのは『Pets always come first』という変わらないポリシーです」と強調しています。2025年度の年間死亡率1.19%(239頭)という結果を「失われた一つひとつの尊い命の重みとして、全社員で深く厳粛に受け止めております」と述べ、特に夏季の死亡頭数増加を重く受け止め、オンライン診療の試験導入や自社ラボでの高度な検査体制の拡充を迅速に進めたことを報告しました。また、獣医師、動物看護師の人員体制も216名(全従業員の17%)まで大幅に強化されたとのことです。

さらに、田中亜紀特任教授との共同研究を通じて、シェルター・メディスンの知見をウェルネス管理センターの環境改善に導入し、科学的根拠に基づいた集団飼育管理の最適化を進めた結果、12月には主要な死因であった呼吸器疾患による死亡をゼロに、直近の2026年2月においては死亡率0.31%(5頭)にまで抑えることができ、着実な改善の兆しが見えていると語っています。

正宗社長は、「売れ残りを一頭も出さない」という誓いを守り抜き、年間124頭の里親譲渡を実現し、「ペットケア&アダプションセンター日光」での終生飼養を含む手厚いケアを継続していることを重要な方針としています。加えて、ブリーダーと連携し、取引日齢の60日齢以上への引き上げを100%達成し、遺伝子病検査の徹底により、繁殖段階から重篤な病のリスクを根絶する取り組みを加速させていることを強調しました。「命を扱う企業として、健康管理に『これで十分』というゴールはありません。来期もグループのシナジーを活かし、専門家との連携による科学的な動物福祉を追求しながら、すべてのペットが幸せな一生を全うできる社会の実現に向け、透明性を持って邁進してまいります」と締めくくりました。

会社案内

ペッツファーストホールディングス株式会社
所在地:〒153-0063 東京都目黒区目黒1-24-12オリックス目黒ビル9F
資本金:100百万円
売上高:14,659百万円(2024年度実績)
従業員数:1,257名(うち獣医師 95名 愛玩動物看護師 95名※業務委託含む)2026年2月末時点
代表者:代表取締役会長CEO 坂本晴彦、取締役社長COO 正宗伸麻
ニュースレター:https://www.pfirst.jp/newsletter.html
※2025年6月6日、ペッツファーストホールディングス株式会社は、アークランズ株式会社のグループ会社となりました。

アークランズ株式会社
所在地:〒955-8501 新潟県三条市上須頃445番地
資本金:6,462百万円
売上高:315,700百万円(2025年2月期)
従業員数:13,094名
代表者:代表取締役会長CEO 坂本晴彦、代表取締役社長COO 佐藤好文
アークランズ株式会社は、「くらし、満たす。こころ、満たす。」をスローガンに、ホームセンターの「ムサシ」、「ビバホーム」、とんかつ専門店「かつや」、からあげ定食専門店「からやま」等の「住」と「食」に関わる事業を展開しています。お客様の「もっとくらしを豊かにしたい」という思いに応えるため、独自の進化と変化を続けています。

お問い合わせ先

ペッツファースト株式会社 広報室
電話番号:03-6910-4500
担当者:西河・小野