アニメーター/イラストレーター米山舞氏の新作を含む3作品、グランフロント大阪にて展示開始
グランフロント大阪では、アートプロジェクト「ART SCRAMBLE」の第11弾として、アニメーター/イラストレーターの米山舞氏による新作を含む3作品の展示が、2026年3月26日より始まりました。1名のアーティストによる複数作品の展開は、本プロジェクト初の試みとなります。
展示作品について
屋外彫刻作品「Reflection」
南館せせらぎテラスには、メインとなる新作の屋外彫刻作品「Reflection」が展示されています。米山舞氏ならではの二次元の線を三次元の立体で表現したこの作品は、繊細なラインが空間に立ち上がり、見る角度によって様々な表情を見せます。夜間にはライトアップが施され、線の構造が生み出す影も作品の一部となり、昼間とは異なる魅力が楽しめます。
この彫刻作品は、2025年12月に開催された個展「arc」で発表された彫刻作品のシリーズです。「変身」をテーマに少女の内的な成長を二次元と三次元の「間」でアニメーションとして表現し、人間が自身の内的なイメージを鏡像を通して認識するように、内側で呼応し合う想いや感情が銀鏡のエフェクトとして表象化されています。
本作品は、京都芸術大学の制作支援工房「ウルトラファクトリー」による実践型授業「ウルトラプロジェクト」とコラボレーションして制作されました。ヤノベケンジ氏と共に「PROJECT ULTRA-W(ウルトラ・ダブル)」として展開されています。
ウルトラファクトリー


フラッグ掲出とサイネージ映像放映
屋外彫刻作品「Reflection」に合わせて、南館せせらぎのみちには、鏡像を通して自身と向き合う少女の11枚のアニメーションキービジュアルのフラッグが掲出されています。1枚ずつ絵が変化するように掲示され、進んでいくと彫刻に辿り着くような設計です。

また、施設内各所にある約40基のサイネージでは、屋外彫刻作品「Reflection」を用いたプロモーション動画が放映されています。北館2F-1にある屋内彫刻作品「arc」横のサイネージでは、「arc」のプロモーション動画も放映され、線が立体へ変化していく様子や個展「arc」での展示の様子もご覧いただけます。さらに、南館2F創造のみちワイドビジョンでは、個展「arc」で発表されたアニメーション作品「The story arc」の一部が公開されています。
うめきた広場大階段アート「GRAND FRONT」
玄関口となるうめきた広場の大階段には、グランフロント大阪をテーマにした新作イラストレーション作品「GRAND FRONT」が登場します。大階段という広がりのある空間を舞台に、力強い描線と鮮やかな色彩が階段全体に広がり、作品のテーマである挑戦と躍動感あふれる世界観が表現されています。作品のどこかに手書きの「OSAKA」の文字が隠されているとのことですので、ぜひ探してみてください。


屋内彫刻作品「arc」
北館2F-1 イベントスペースには、彫刻作品「Reflection」のシリーズ作品である屋内彫刻作品「arc」が展示されています。この作品は、2025年12月に開催された個展「arc」で発表されたもので、「時間の連続性」や「流れ」を軸に、アニメーションの「流れ」とイラストレーションの「集積」の関係性を問いかけています。個展の象徴となった本作品は、「変身」をテーマに少女の内的な成長を二次元と三次元の「間」でアニメーションとして表現し、過去、現在、未来のイメージで成長過程を表象化したものです。

「ART SCRAMBLE」プロジェクトについて
「ART SCRAMBLE」は、グランフロント大阪から全国、そして世界へ羽ばたくアーティストを応援するアートプロジェクトです。プロジェクト・ディレクターに椿昇氏、キュレーターにヤノベケンジ氏を迎え、2021年3月の開始以来、計34点(全10回)の作品が施設内に展示されてきました。グランフロント大阪は、今後も多彩なジャンルのアーティストの作品を通じて、訪れるたびに新たな出会いや発見、ひらめきが生まれるまちを目指しています。
詳細は特設サイトでご覧いただけます。
ART SCRAMBLE 特設サイト
椿昇氏(コンテンポラリー・アーティスト、京都芸術大学教授)は、本プロジェクトの継続を「奇跡に近い」と表現し、アートが人類にとって未知な領域を残している証であると述べています。

ヤノベケンジ氏(現代美術家、京都芸術大学教授)は、米山舞氏の作品について「二次元の線を都市空間へと解き放ち、まったく新しい表現領域を切り開いている」と評し、日本の線文化が次の段階へ突入した決定的な瞬間であると強調しています。

展示アーティスト:米山舞氏
米山舞氏は1988年長野県出身のアニメーター/イラストレーターで、SSS by applibotに所属しています。アニメーション会社での経験を経て、イラストレーターとしてアートディレクションを手がける傍ら、映像監督としてもCMやMVで印象的な作品を発表しています。2019年の初個展「SHE」以来、「EGO」「EYE」、そして2025年の「arc」と精力的に個展を開催し、業界内外に大きな影響を与え続けています。アニメーション映像展示、LED作品、インスタレーション、シルクスクリーン、大型レリーフ作品など、多岐にわたる表現に挑戦し、ジャンルを越えた表現の可能性を探求しています。

開催概要
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展示期間: 2026年3月26日(木)~2027年3月予定 ※展示作品により異なる
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展示場所: グランフロント大阪 うめきた広場 他
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展示アーティスト: 米山舞
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主催: 一般社団法人グランフロント大阪TMO
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プロジェクト・ディレクター: 椿 昇
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キュレーター: ヤノベケンジ
ART SCRAMBLEの過去の展示
ART SCRAMBLEでは、これまでも様々なジャンルのアート作品がグランフロント大阪内に展示されてきました。また、子どもたちにアートの楽しさや表現することの楽しさを伝えるキッズワークショップも7回実施されています。


グランフロント大阪を巡りながら、平面・立体・映像を横断する米山舞氏の多角的な表現を体感できる貴重な機会です。
