博報堂 偏愛会議、研究レポート第一弾「スキステナブル」を公開
株式会社博報堂の専門組織「生活者発想技術研究所」が手掛ける研究プロジェクト「偏愛会議TM」は、研究レポート第一弾として「これからの『好き』という気持ちの行方 スキステナブル-楽しく『好き』でい続けるための新しいマインドセット-」を公開しました。このレポートは、推し活やオタ活を中心とした「偏愛」の現状と未来について深く掘り下げた内容となっています。

「好き」が当たり前の時代と「スキステナブル」の提唱
近年、推し活やオタ活は幅広い世代に浸透し、「好き」という強い気持ちを持つことが日常の一部となりつつあります。本レポートでは、こうした「偏愛」が現在どのような状況にあるのか、そしてその背景には何があるのかを詳細に分析しています。
その上で、生活者が「好き」という気持ちとどのように向き合っていくべきかについても考察がなされました。調査を通じて、生活者は推し活を楽しみながらも、社会に広く浸透したことによる新たな悩みや不安を抱えていることが明らかになりました。企業側がこれらの変化に十分に対応できていない現状も指摘されています。
そこで提唱されたのが、新しいキーワード「スキステナブル」です。これは、「好き」に対して依存しすぎず、無理をせず、推しも自分も周囲も大切にしながら、幸せな推し活をできるだけ長く続けたいと願う生活者のマインドセットを指します。

誰もが「好き」を発信できる時代へ
SNSの発展は、「好き」という気持ちの表現の場を大きく広げました。かつては隠されがちだった趣味や熱中する対象も、今では自由に発信できる時代へと変化しています。

しかし、推し活ブームの広がりは、消費やコミュニティからの承認と強く結びつくという負の側面も生み出しています。「お金をかけた方が偉い」といった風潮や、SNSでの発信が自己の評価につながるといった意識の変化が、生活者の間で疑問を抱かせ、推し活へのスタンスを見直すきっかけになっているとレポートは伝えています。

「スキステナブル」で持続可能な推し活を
「スキステナブル」とは、依存しすぎず、無理をせず、推しと自分、そして周囲も大切にしながら、幸せな推し活を長く続けることを目指す考え方です。

企業は、「幸せな推し活を長く続けたい」と願う生活者をサポートするパートナーとして、その存在を認められることが求められています。これは、生活者との関係性を「ターゲット」から「共創パートナー」へと転換し、アプローチも「煽る」から「報いる」へと変化させることを意味します。施策を通じて、「推していて良かった」と思えるような、継続的な関わりと納得感を醸成することが重要です。

レポート構成と関連情報
本レポートは以下の4つの構成で、詳細な分析が展開されています。
- 生活者の「好き」のいま -推し活・界隈にまつわる生活者意識-
- 「好き」の変遷30年 -「オタク」をとりまく変化と推し活の広がり-
- さらなる変化の兆し -誰もが「好き」を持つ時代の悩みと不安-
- これからの「好き」の行方
レポートは以下のリンクから無料でダウンロードできます。
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偏愛会議について
「偏愛会議」は、アイドル、音楽、アニメ、キャラクター、スポーツなど多様なジャンルに強い「好き」を持つ100名以上の生活者が「外部研究員」として参加し、発想技研の研究員と共に、当事者目線で実態解明や意識分析を行うコミュニティ型研究プロジェクトです。生活者を単なる調査対象として捉えるのではなく、熱量や未来を探求する研究パートナーとして活動することで、生活者の視点に立ったリアリティのあるマーケティング活用を目指しています。
生活者発想技術研究所について
2024年9月に設立された「生活者発想技術研究所」は、クライアント企業の生活者発想を推進するための研究開発を行う専門組織です。「未来生活者発想」をコンセプトに、生活者発想経営、フォーカス型生活者洞察、生活者心理・行動、ウェルビーイング社会の共創、生活者発想に基づく創造性に関する研究・開発・教育・発信を行っています。
