現代版・松下村塾「DICT Education DAO」が始動、新たな学びを創出するキックオフ合宿『Genesis ~Sync & Unlearn~』開催

AI時代に求められる「知のコモンズ」の構築へ

生成AIの進化により、言葉で表現できる「形式知」が広く普及する現代において、教育分野では既存の成功体験に固執してしまう「イノベーションのジレンマ」が課題となっています。これからの時代に本当に必要とされるのは、AIでは模倣できない、身体を通じた経験や心からの情熱といった「暗黙知」を共有することです。

「DICT Education DAO」は、幕末の教育者である吉田松陰の「松下村塾」や、中世ヨーロッパの大学(Universitas)の精神を現代に再構築し、参加者一人ひとりがプレイヤーとして専門性を持ち寄り、共有する「知のコモンズ(共有財産)」を目指しています。金銭的な報酬や外部からの強制ではなく、「やりたいからやる」という内発的な動機を大切にし、多様な専門性を組み合わせることで、新しい教育プロジェクトを次々と生み出すベンチャースタジオとしての機能を目指します。

キックオフ合宿『Genesis ~Sync & Unlearn~』のプログラム

今回の合宿のテーマは「Sync(同期)」と「Unlearn(学習棄却)」です。オンラインでは体験できない「焚き火」や「合宿」といった特別な空間を共有することで、言葉では伝えにくい暗黙知の共有(共同化)を促します。同時に、この非日常的な環境が、社会的な肩書きを手放し(Unlearn)、一人の人間として「何を成し遂げたいか」という内なる情熱を共有(Sync)する機会を提供しました。

合宿の主なプログラムは以下の通りです。

DAY 1:価値観のアンラーンと熱源の同期

  • オープニングセッション:DICTの創設者および発起人から、コミュニティ設立の背景と「現代版・松下村塾」のビジョンが共有されました。

  • コア・ワークショップ「デスリフレクション」:参加者は自身の「死」を疑似的に見つめ直すことで、既存の社会的肩書きや価値観を一度リセット(Unlearn)しました。

  • 未来への手紙:未来の自分へ宛てた手紙を執筆し、一人の人間として「本当に実現したいこと」を参加者同士で深く共有(Sync)しました。

  • Bonfire Dialogue(焚き火対話):地元の食材を活かした料理とワインを楽しみながら、夜の焚き火を囲む特別な空間で、各自のプロジェクトについて自由に語り合いました。

DAY 2:歴史と自然のエネルギーに触れるフィールドワーク

  • 富士山麓フィールドワーク:浅間神社など、歴史的なエネルギーが集まる場所を視察しました。

  • 「DICT BASE FUJI」見学:大自然の中に位置する共創拠点を訪れました。この環境を活用し、心身を整え、今後の具体的な教育プロジェクト創出に向けたインスピレーションを高めました。

多様な専門性を持つ参加メンバー

合宿には、ビジネス(起業家)、教育、医療、プロデュースといった多岐にわたる領域で活躍する13名の「両利きの経営」の実践者が参加しました。教える側と教えられる側という関係性ではなく、それぞれ異なる専門性を掛け合わせることで、深い対話と共創が生まれました。

開催概要

  • 開催日程:2026年3月20日(金・祝)〜 21日(土)

  • メイン会場:BLANC YATSUGATAKE(山梨県北杜市)

  • DAY2 視察先:浅間神社、DICT BASE FUJI(山梨県富士吉田市)

  • 参加者:DICT Education DAO 参画メンバー(約13名)

国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティ「DICT」について

「DICT (Design, Innovation, Co-Creation, Technology)」は、2022年に社会起業家であり社会物理学者の山本晋也氏によって創設されたコミュニティです。Web 3.0とDAOを基盤とし、デザイン、イノベーション、共創、テクノロジーを融合させた社会実験を通じて、新しい価値創造の形を模索しています。

DICTロゴ

DICTは国内外に様々な拠点を持ち、これまで3年間で15社の法人を輩出してきました。起業家、研究者、プロデューサー、アーティスト、クリエイターなど、多様な人々が集い、国際的な共創を推進する場として注目されています。

山本晋也氏のプロフィールはこちらをご覧ください。
山本晋也プロフィール

「DICT Education DAO」は、これからのAI時代における教育のあり方を問い直し、新たな価値を創造していくための重要な取り組みです。このプロジェクトが、未来の社会を豊かにする多くの教育プロジェクトを生み出すことが期待されます。