「ちばワーケーション受入体制強化事業」を通じた地域活性化
館山市では、JR東日本千葉支社、館山市観光協会、館山商工会議所、地域事業者などが連携する「地域で取り組む館山市サテライトオフィス環境整備プロジェクトコンソーシアム」が中心となり、千葉県の「ちばワーケーション受入体制強化事業」補助金の採択を受けました。2025年度には、ワーケーション受け入れ体制の強化と持続的な地域連携モデルの構築に注力し、人材育成・実践・学びの循環を重視しています。これにより、関係人口の拡大、地域課題の解決、さらには企業誘致・地域産業の活性化を目指しています。
3つの核となるプログラム
本事業では、地域の発信力と交流を生み出す「3つの核」となるプログラムが実施されました。
(1) デジタルメディア研修で地域の発信力を強化
2025年12月9日、10日に実施された「デジタルメディア研修」は、地域が自ら情報を発信できる拠点づくりを目的としています。館山市ワーケーション推進サイトやSNSなどの情報発信力を高めるため、地域内で取材・編集・発信を担う人材の育成に焦点が当てられました。
研修では、オウンドメディアの基礎からInstagramを活用した地域PRと情報発信の基礎・応用まで、実践的な内容が提供されました。地域の事業者を対象としたこの研修には5名が参加し、受講者は効果的な情報発信のノウハウを習得。これにより、受け入れ側である地域自身の情報発信力が底上げされる体制が整いました。
(2) ラストワンマイル・モビリティ活用ワーケーションイベント
2026年1月17日、18日には、地域資源の活用と地域課題解決をテーマとした「館山市ラストワンマイル・モビリティ活用ワーケーションイベント」が開催されました。市内宿泊施設などを拠点に、地域課題であるラストワンマイル(移動の最後の一区間)の解決とワーケーションの推進を目的とした実証モニターツアーです。

このツアーでは、電動トゥクトゥク、EVバイク、電動三輪キックボード、電動アシスト自転車の4種類のモビリティを使用し、「駅から観光地」や「宿泊施設から市街地」への移動を体験しました。東京・神奈川など首都圏の20~30代の男女をターゲットにしたこの実践型ツアーは、定員10名に対し38名が応募するなど、高い関心を集めました。地域の足となるモビリティを活用しながら、都市部の若手ワーカーと地域住民との間で活発な交流が生まれました。
(3) 「TURNSのがっこう2026 -館山科-」で受入体制を強化
2026年2月11日、21日には、ワーケーション受け入れ体制を強化するための勉強会「TURNSのがっこう2026 -館山科-」(地方創生×ビジネススクール)が開催されました。これは、地域におけるワーケーションの発信戦略セミナーとして、個人や企業と継続的な関係を築くための情報発信の考え方や手法について学ぶ全3回の講座です。

第一線で活躍する3名の講師(株式会社アタシ社の上野加代子さん、上田徹さん、東北大学NP拠点の小田切裕倫さん)による講座を通じて、「“館山ならでは”の価値をどのように見出し、どのようなストーリーで届けていくのか」「情報を発信した先に、どのようにして地域に人を呼び込むか」といった実践的な戦略が考察されました。現地参加32名、オンライン参加140名と、多くの関心を集めました。
春は館山ワーケーションのベストシーズン
館山市は、都心からのアクセスの良さと、温暖な気候、海に囲まれた豊かな自然環境が魅力です。特に春は過ごしやすく、海沿いの景観や地域の食文化を楽しみながら滞在できるため、ワーケーションに最適なシーズンを迎えます。

館山市では、「FEEL NATURE, FEEL FREE.」(“海を感じ、山々に囲まれ、青空の下で自由に働く)というコンセプトのもと、環境を変えて働きたい個人ワーカーや、地域とつながる新しい働き方を体験したい方、チーム合宿型ワークを検討している企業のニーズに応えるべく、地域全体でワーケーションの受け入れ体制強化を進めています。都市部とは異なる時間の流れの中で、新しい発想や交流が生まれる滞在スタイルを、ぜひ館山で体験してみてはいかがでしょうか。



