デコ文化の認知度と経験
Z-SOZOKENが全国のZ世代384名を対象に行ったアンケート調査によると、「デコ」という文化を認知しているZ世代は86%に達しています。「よく知っている」が36%、「なんとなく知っている」が50%と、デコはZ世代の間で広く共通認識となっています。

さらに、実際にデコを経験したことがあるZ世代は61%に上ります。かつてのイベント重視型から、ノートやカイロ、スクールバッグといった日常的なアイテムをデコる文化へと広がりを見せています。

日常へと浸透するデコ文化
現代のデコ文化は、イベント時だけでなく、日常のあらゆる場面に浸透しています。サングラスやメガホンといったイベント用品から、ノートやカイロ、スクールバッグなどの日常品まで、幅広いアイテムがデコの対象です。コロナ禍においては、マスクにシールストーンなどをつける文化も生まれ、生活のさまざまな場面でデコが活用されてきました。

SNSが流行の源泉に
デコを始めるきっかけとして最も多かったのは、「SNSで見てやってみた」という回答で34%を占めています。InstagramやTikTokといったSNSを通じて、トレンドが瞬時に広がり、憧れを抱くようなデコの演出が新たな需要を生み出していることがうかがえます。

デコレーションの対象も多岐にわたり、「推し活グッズ」が77%と圧倒的な割合を占める一方で、スマホケースやコスメ(53%)、日常アイテム(46%)、学校用品(36%)なども人気です。自分の持ち物すべてを自分色に染めたいというZ世代の欲求が強く表れています。

Z世代がデコを自己表現と捉える理由
Z世代がデコに没頭する背景には、「自分らしさ」と「アイデンティティの確立」を重視する彼らの価値観があります。SNSで他者の発信を常に目にする環境において、既製品をそのまま使うことでは「個性の埋没」への不安を感じやすいのかもしれません。そこで、手間をかけて身の回りのものをデコることで、自分の好きなもので「領土」を埋め尽くし、安心感と自己肯定感を高めていると考えられます。
デコという行為は、大量消費社会の中で「自分は他とは違う」という実感を得るための、現代における「アイデンティティ・ハック」と言えるでしょう。
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Z-SOZOKEN所長からのコメント
Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)所長であり、Fiom合同会社のCEOを務める竹下洋平氏は、デコ文化の浸透について以下のようにコメントしています。
「デコがこれほどまでにZ世代に浸透しているのは、彼らが『既製品のままの自分』では満足できず、自らの手で日常を彩ることで『自分は自分である』という手応えを求めているからです。かつて『映え』は他者への誇示でしたが、今のデコは『自分のための肯定』と『静かな自己主張』が主軸です。企業がZ世代と向き合う際、この『自分仕様に染めたい』という欲求を理解することは不可欠です。完璧に完成されたものを押し付けるのではなく、彼らが『自分らしさ』を書き込める余白を提供することこそが、共感を得るための最大のポイントとなります。」

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Z-SOZOKENは、Z世代向けクリエイティブカンパニーであるFiom合同会社が運営する、Z世代に特化した次世代型シンクタンクです。Z世代当事者の視点から、Z世代の実態や価値観を把握・分析し、共感を軸としたコミュニケーションやプロモーション設計に活用できる実践的なマーケティング情報を提供しています。
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