日本のDAW市場、2035年までに2億ドル超えを予測 – クールジャパン戦略が成長を牽引
Research Nester Analyticsが実施した最新の調査によると、日本のデジタルオーディオワークステーション(DAW)市場は、2025年に1億1,070万米ドルと評価され、2035年末には2億1,990万米ドルに達すると予測されています。この予測期間中(2026年~2035年)の年平均成長率(CAGR)は7.1%で、2026年末までには1億1,850万米ドルに達すると見込まれています。

市場成長を牽引する主要因
日本のDAW市場の成長は、政府が推進する「クールジャパン戦略」と「デジタルトランスフォーメーションプロジェクト」に大きく支えられています。クールジャパン戦略では、経済産業省が2024年にJLOX+(Japan Content Localization and Business Transformation Plus)という補助金プログラムを発表し、日本のコンテンツの海外展開を強力に支援しています。これにより、音楽制作の環境が整備され、DAWの利用拡大に繋がっています。
また、政府の「デジタルガーデンシティ国家構想」は、地方自治体のデジタル化促進に約6億6,000万米ドル(1,000億円以上)の補助金を割り当てており、これもDAWシステムの需要を拡大させる要因となっています。
最新の市場動向と主要企業の動き
日本のDAW市場では、近年いくつかの注目すべき動きが見られます。
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SteinbergのCubase 15リリース: 2025年11月には、SteinbergがCubase 15をリリースしました。このバージョンでは、AIを活用したステム分離、新しいモジュレーター、強化されたパターンシーケンス、そしてヤマハが開発したボーカル合成技術が導入されており、インテリジェントな音楽制作ソフトウェアにおける日本の技術的リーダーシップをさらに強化するものです。
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Steinbergとヤマハの連携強化: 2025年10月には、Steinbergがすべてのハードウェア製品をヤマハの傘下にリブランドすることを発表しました。これにより、SteinbergはCubase、Nuendo、DoricoといったDAWおよび音楽ソフトウェアのイノベーションに一層注力できる体制を整えました。
市場のセグメンテーションと地域的特徴
エンドユーザー別に見ると、プロオーディオエンジニアとミキサーのセグメントが2035年には約38.0%の最大市場シェアを獲得すると予測されています。政府のクリエイター支援やスキル開発イニシアチブが、プロフェッショナルによるDAW導入を促進しており、現代のオーディオミキシングとエンジニアリングは高度なDAW機能への依存度を高めています。例えば、日本クリエイター支援基金は、クリエイターへの多年度にわたる支援や国際的な対応力を強化するトレーニングプログラムを提供しています。
地域別では、大阪が予測期間中に最大の市場シェアを占めると予想されています。日本のビデオゲームやアニメ産業が経済に大きく貢献しており、総務省はBeyond 5Gの研究開発プロジェクトを通じて次世代コンテンツ制作を支援しており、これらのプロジェクトが主に大阪エリアで実施されています。
また、京都をはじめとする主要都市では、文化庁のイベント創出支援事業など、ライブステージイベントの拡大に向けた大規模な支援が行われています。これにより、活況を呈するライブシーンが、プリプロダクション、バックトラック作成、ライブサウンドデザインなどに使用されるDAWの需要を牽引しています。
日本のデジタルオーディオワークステーション(DAW)市場の主要プレーヤー
本調査レポートによると、日本のデジタルオーディオワークステーション(DAW)市場における主要プレーヤーは以下の通りです。
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Yamaha Corporation (Hamamatsu)
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Steinberg Media Technologies (Yokohama)
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Roland Corporation (Hamamatsu)
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KORG, Inc. (Tokyo)
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Internet Co., Ltd. (Sapporo)
より詳細な情報については、Research Nesterのウェブサイトをご覧ください。
https://www.researchnester.jp/industry-reports/japan-digital-audio-workstations-daws-market/529
無料のサンプルレポートも提供されています。
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