坪内好子の描く「時間旅行」の世界
坪内好子氏は、「長年自分の手に馴染んだものには想いが染み込んで、やがてそれが味となり愛情が生まれる」という独自の哲学を作品のテーマとしています。彼女の作品は、金箔や銅版画の技法「アクアチント」を併用し、さらに手彩色で丁寧に仕上げられるという、大変手間のかかる工程を経て生み出されます。これにより、作品には深みと温かみが宿り、観る者を魅了するでしょう。今回の展覧会では、新作も発表される予定です。
展示作品の一部をご紹介
会場では、以下のような魅力的な作品が展示されます。
船が描かれた作品
古地図を背景に堂々とした帆船が描かれた作品は、航海の歴史や冒険を思わせるヴィンテージ感あふれる一枚です。詳細な船の描写と地図の要素が融合し、装飾的に表現された波が特徴です。

アルパカに乗る道化師の作品
金色の背景に、道化師のような人物がアルパカに乗っている幻想的なイラストです。時計、鍵、ハサミのモチーフが散りばめられ、シュールで物語性のある雰囲気を醸し出しています。

シマウマに乗る人物の作品
奇妙な帽子をかぶった人物が車輪付きのシマウマに乗り、様式化された街を通過している幻想的なイラストです。時計、月、鍵、チェスのナイトなど、象徴的な要素が散りばめられ、夢のような雰囲気が漂います。下部には「幸福をもたらす人」を意味するテキストが記されています。
オレンジの木の作品
金色の背景に、濃い緑色の木が描かれ、たくさんのオレンジ色の実が実ったアート作品です。画面下部にはフランス語で「二千四年 オレンジの木」と記されており、装飾的な要素も含まれています。

坪内好子氏プロフィール

坪内好子氏は1989年に女子美術大学芸術学部絵画科版画専攻を卒業し、卒業制作は版画研究室に買い上げられました。2005年から2007年にはブラチスラヴァ美術アカデミーでドゥシャン・カーライ氏に師事しています。
主な受賞歴には、1989年の「期待の新人作家大賞展」買上賞、1995年の「ART BOX大賞展」岩亀アート賞、1996年の「ミヤコ版画大賞展」入賞などがあります。また、1995年の「国画会展」や2016年、2018年の「CWAJ現代版画展」海外巡回への出品のほか、イタリアやポーランドなど海外での個展も多数開催しています。彼女の作品は、ロサンゼルス・カウンティ美術館、米国議会図書館、国土交通省など、国内外の様々なコレクション・パブリックアートとして収蔵されています。
開催概要
-
展覧会名: ~時間旅行~ 坪内好子 銅版画展
-
場所: 阪神梅田本店 8階 ART GALLERY
-
会期: 2026年2月11日(水・祝) → 17日(火) ※最終日は午後5時まで
-
作家来廊日: 2月14日(土)、2月15日(日) ※都合により変更になる場合があります。



この記事へのコメントはありません。