エンタメIP意思決定の現状と新たな視点
アニメ、ゲーム、タレント、イベントといったエンターテインメント分野では、IPの成功を左右する重要な判断が、長らく経験や勘、個人のセンスに依存してきました。SNS分析や視聴データの進化が見られる現代においても、「なぜヒットしたのか説明できない」「成功が属人化し再現が難しい」「経営や投資判断の根拠が弱い」といった課題は依然として存在します。特に近年は、経営層や投資家への説明責任が求められる場面が増え、「感覚だけでは決められない」という状況が顕著になっています。
一方で、ユーザーの行動は変化し、特に若い世代を中心に、AIやチャットを通じて「なぜこの作品が好きなのか」「次に何を期待するのか」といった自身の感情や期待を対話形式で整理し、言語化する動きが広がっています。「ウララ//プロトコル」は、このようなファンの行動変化を前提に、ファンとの会話そのものを、未来の意思決定につながる情報資産として位置づけています。
「ウララ//プロトコル」が提供する価値
「ウララ//プロトコル」は、エンタメIPに関する情報を集約し、ユーザーとの自然な対話から得られる関心や反応をもとに、以下の要素を整理・蓄積するプラットフォーム構想です。
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ファンが価値を感じている要素
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期待が高まる文脈やタイミング
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次に検討すべき企画・展開の方向性
このプラットフォームの大きな特徴は、単なるデータ分析に留まらず、「判断理由」を生成する点にあります。「なぜこの企画を選ぶのか」「なぜ今この展開なのか」といった説明可能性を高めることで、属人的な判断から組織的な意思決定への移行を支援します。
WEBメディアとネイティブアプリによる展開戦略
「ウララ//プロトコル」がWEBメディアとネイティブアプリの両方で展開されるのは、それぞれ異なる役割を担い、相乗効果を生み出すためです。
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WEBメディア: 特定のIPファンだけでなく、エンタメ全般に関心を持つ幅広いユーザーとの接点を作り、潜在的な興味・関心の可視化、ファン化前段階の期待把握、IP認知の入口としての役割を果たします。
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ネイティブアプリ: App StoreやGoogle Playを通じて提供されるアプリは、日常的な利用を促し、継続的な対話を実現します。これにより、関心の変化を時系列で把握し、プッシュ通知などを活用してファンとの関係性をより深く築くことが可能になります。
WEBによる「広がり」とアプリによる「深まり」を組み合わせることで、エンタメIPの判断精度を一段階引き上げることが目指されています。
サービス開始が意味するもの
2026年6月にサービスが開始される「ウララ//プロトコル」は、結果が出たIPを評価するためのツールではありません。新規IPの立ち上げ前、次シーズンや次回イベントの検討段階、中長期的な戦略設計といった「まだ決まっていない段階」からの活用が想定されています。これは、単に結果を測定するだけでなく、IPの未来の結果を変えるための意思決定基盤を目指しているためです。
本構想により、企業はIP投資・企画判断の再現性向上、ファン理解を前提とした戦略設計、そして勘に依存しないプロデュース体制の構築といった変化を期待できるでしょう。「ウララ//プロトコル」は、エンタメIPを「感覚のビジネス」から「説明可能な事業」へと進化させる試みとして注目されます。
今後の展望
2026年6月のサービス開始に向け、エンタメIPホルダー、制作会社、プロダクション、イベント運営組織などとの連携を通じて、段階的な導入・検証が進められる予定です。「ウララ//プロトコル」は、IPとファンの関係性を次世代の事業資産として捉え、エンターテインメント業界における新しい意思決定のスタンダードを提案していくことでしょう。
株式会社モデトイの詳細は、以下のウェブサイトで確認できます。



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