奄美大島が抱える共存の課題
奄美大島では、屋外で暮らす猫の増加や、森林域に生息するノネコが希少な野生動物に与える影響が深刻化しています。これは、猫自身の生活環境の厳しさにもつながる問題です。特に、猫エイズキャリアの猫や傷病を負った猫を保護する際には、適切な隔離環境が不可欠ですが、現状の施設では十分な対応が難しい状況が続いています。

長年のTNR(捕獲・不妊去勢手術・リターン)活動や啓発活動により、子猫の相談件数は減少傾向にあり、保護猫を家族として迎える文化も根付きつつあります。しかし、猫エイズキャリアが多い大人猫の保護には、専用の隔離スペースが必要であり、その不足が大きな課題となっています。

猫エイズは、主に猫同士の喧嘩による咬み傷から感染する病気で、人や犬には感染しません。感染した猫は譲渡が難しくなる傾向があるため、保護や人慣れを進めるためにも、専用の隔離施設が強く求められています。

保護拠点強化プロジェクトの具体的な内容
今回のクラウドファンディングは、以下の目的と目標を掲げています。
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目的
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猫の保護体制強化(特に猫エイズキャリア、傷病猫の隔離・ケア環境の整備)
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大型トレーラーハウスを使った新たな保護拠点設置
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ノラ猫・ノネコの保護と譲渡促進、奄美大島の自然との共存の実現
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目標
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クラウドファンディングによる資金調達
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拠点設置の実行と運用準備
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人と猫、そして自然との共生社会の実現
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実施期間
- 2026年1月15日〜2026年2月28日(予定)
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活用計画
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トレーラーハウスの導入・設置
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新スペースを活用した隔離・ケア体制の整備
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保護・譲渡の促進と啓発活動への展開
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このトレーラーハウスは、猫たちが快適に過ごせるよう、ロフトなども備えた設計がイメージされています。

再挑戦と切なる支援の呼びかけ
一般社団法人奄美猫部は、2025年夏に第1弾プロジェクトを実施し、多くの支援を得ましたが、目標金額には届きませんでした。今回、第2弾として再挑戦する背景には、施設整備に必要な資金がまだ不足しているという現実があります。また、獲得した助成金も、施設設置が7月までに完了しなければ全額返還しなければならないという期限付きのものです。
島内・島外の企業向けには、トレーラーハウスの外壁に社名やロゴを掲載できる広告利用可能なリターンも用意されています。


一般社団法人奄美猫部の代表理事である久野 優子氏は、次のようにコメントしています。
「奄美大島は離島であるがゆえに、これまで動物保護への支援がほとんど届いていないのが現状です。さらに奄美には愛護センターがなく、代わりに飼育に悩む方々や猫にまつわるさまざま事柄が、“駆け込み寺”のように日々、私たちのもとへ寄せられています。その一つひとつに向き合い活動を続けるためには、保護体制の強化と、何より継続的に相談を受け入れられる環境が絶対に必要です。猫の保護活動は、いまもなお終わりが見えず、むしろ必要性は増し続けています。行政からの支援は残念ながら期待できる状況ではなく、人口が減り続ける奄美の中だけで、この活動を支え続けることには限界があります。だからこそ私たちは、全国の皆さまに現状を知っていただき、力を貸していただくほかありません。正直に申し上げて、私たちの活動はいま切羽詰まった状況にあります。時間と生活を切り詰め、全てを犠牲にしての毎日が続いています。奄美の猫たち、そしてこの島の未来を守るために、どうか全国の皆さまのお力をお貸しください。」
この切実な声は、奄美大島の猫たちと自然環境を守るための活動がいかに重要で、かつ困難であるかを物語っています。
奄美猫部の活動について
一般社団法人奄美猫部は2014年の設立以来、奄美大島で保護猫活動を展開し、人と猫、そして自然とのより良い共存を目指しています。本部カフェ「COVO TANA」での猫カフェ運営や猫の譲渡活動、野良猫の生息調査、適正飼育の普及啓発など、多岐にわたる取り組みを行っています。
支援方法とプロジェクトリンク
このプロジェクトへの支援は、クラウドファンディングサイト上から行うことができます。また、ネット決済や会員登録に不安がある方のために、奄美猫部独自の支援特設ページや銀行振込、現金での支援方法も用意されています。
皆さまからの温かいご支援が、奄美大島の猫たちと豊かな自然を守る大きな力となります。
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クラウドファンディング特設ページ(奄美猫部公式)
https://www.amami-nekobu.com/crowdfunding -
CAMPFIREプロジェクトページ
https://camp-fire.jp/projects/view/851972



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