訪日外国人旅行者の秋季人気上昇エリアTOP10
分析の結果、訪日外国人旅行者の秋季人気上昇エリアのトップは福岡県八女市で、2024年と比較して滞在数が4.60倍に増加しました。次いで奈良県明日香村が4.00倍の増加を記録しています。TOP10には奈良県から生駒市、宇陀市を合わせた3市村がランクインしました。
傾向としては、重要伝統的建造物群保存地区、寺院、城・城跡といった日本の歴史的資源が豊かなエリアや、芸術作品を鑑賞できるエリアが特に注目を集めていることが見て取れます。


各エリアの魅力と周遊状況
歴史への関心が高い福岡県八女市、奈良県明日香村、愛知県清須市、そして芸術鑑賞の傾向が見られる奈良県宇陀市、香川県多度津町の詳細な分析結果をご紹介します。
1位:福岡県八女市(4.60倍)
2025年秋の訪日外国人滞在数増加率ランキングで1位となったのは福岡県八女市です。八女市では、八女福島の白壁の町並み周辺や抹茶カフェ周辺での滞在が多く確認されました。
八女市の関係者によると、観光案内所への外国人来訪者数は前年比174%と大幅に増加しました。特に八女福島の白壁の町並み、福島八幡宮、八女中央大茶園が人気のスポットで、古民家を改修した宿泊施設の稼働も好調でした。海外での抹茶ブームも滞在増加の要因と考えられます。

八女市を訪れた旅行者は、福岡市、熊本市、太宰府市を周遊する傾向が見られました。特に熊本市では熊本城、太宰府市では太宰府天満宮での滞在が確認されています。


2位:奈良県明日香村(4.00倍)
明日香村では、飛鳥寺や紅葉の名所として知られる岡寺での滞在が多く確認されました。
明日香村の関係者によると、コロナ禍以降、欧州(特にフランス)、アメリカ、オーストラリアからの個人旅行者が増加しています。季節ごとの「あぢさゐ回廊」や「紅葉ライトアップ」が開催される岡寺に加え、村内の体験イベントでは「醤油づくり体験」が特に人気を集めています。

明日香村の滞在者の多くは、大阪市、京都市、奈良市を周遊しており、宇治市の平等院鳳凰堂も合わせて訪れる様子が見て取れます。


4位:愛知県清須市(3.40倍)
清須市では、清洲城や清洲古城跡での滞在が多く確認されました。

清須市の滞在者は、隣接する名古屋市を拠点として高山市、岐阜市、長久手市、犬山市、白川村などを訪れる傾向にあります。犬山市の犬山城や名古屋城を巡る「お城巡り」を楽しむ姿や、高山市の古い町並みや白川村の合掌造りなど、日本の伝統建築への関心も伺えます。


9位:奈良県宇陀市(2.88倍)
宇陀市では、室生エリア、特に室生山上公園芸術の森への滞在が多く確認されました。女人高野として知られる室生寺やその奥之院も訪れる傾向が見られます。
宇陀市の関係者によると、室生の観光案内所では特定の国に偏らず、多数の外国人の来場が見られました。季節柄、室生山上公園芸術の森と室生寺への滞在が多くなることが、滞在増加の要因と考えられます。

宇陀市の滞在者は、大阪市、京都市、奈良市を周遊する結果となりました。特に大阪市は乗り換えなしで移動できる利便性が一因と考えられます。また、隣接する桜井市では長谷寺周辺での滞在も確認されました。


10位:香川県多度津町(2.86倍)
多度津町では、高見島での滞在が見られました。高見島は瀬戸内国際芸術祭の会場の一つであり、2025年秋会期(10月3日〜11月9日)に合わせて多くの来訪があったと考えられます。
瀬戸内国際芸術祭に関する詳細は公式サイトをご覧ください。
多度津町の滞在者は、瀬戸内国際芸術祭の会場となっている他の島々を周遊する傾向が見られました。



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