九州の伝統工芸が現代の暮らしと出会う体験型展示会、2月に福岡で開催
伝統工芸の継承と発展を目指す「Bank of Craft」プロジェクトは、伝統工芸を「高価で特別な存在」から「現代の暮らしに取り入れやすい存在」へと転換させることを目的とした展示・販売イベント「CRAFT DESIGN MEETS KYUSYU-暮らしを彩る伝統工芸-」を開催します。
このイベントは、2026年2月17日(火)から2月23日(月・祝)まで、福岡市中央区天神にあるワン・フクオカ・ビルディングにて開催されます。
伝統工芸が直面する課題と「Bank of Craft」の挑戦
日本の伝統工芸は、市場規模の縮小や後継者不足といった課題に直面しています。経済産業省の資料によると、1998年に約2,800億円だった生産額は2020年には約870億円にまで減少し、従事者数も半減しています。
その背景には、「高価で特別なもの」「日常生活で使いづらい」といった意識があり、日々の生活の中で選ばれにくい現状があります。「Bank of Craft」は、このような状況を変えるべく、伝統工芸が持つ高度な技術や日本ならではの美意識を受け継ぎながら、現代の暮らしに合う形でその価値を再構築する活動を進めています。今回のイベントも、その活動の一環として開催されます。
九州7県の伝統とクリエイターの共創
今回のイベントは、2024年11月に開催された「CRAFT DESIGN MEETS FUKUOKA 織・絣」に続く第2弾です。今回は初めて九州7県に対象を広げ、織物、陶磁器、竹工、灯りなど、各県を代表する伝統工芸事業者と、現代のデザイナーやアーティスト、書家など多様なクリエイターが共創した作品が提案されます。
会場では、リビングやダイニング、寝室といった暮らしの空間が再現され、来場者は実際の生活シーンの中で作品を見ることで、自身の暮らしにどのように取り入れるかを具体的にイメージできるでしょう。展示作品は、日常使いしやすい価格帯で販売されます。

さらに、好評だった共創作品のデザインをボトルラベルにしたお酒の販売や、伝統工芸を体験できるワークショップも多数実施されます。また、展示作品や九州の伝統工芸について解説する対話型AI案内係も登場し、より深い体験を提供します。
次世代への継承を支える想い
今回の参加事業者のうち、400年の歴史を持つ宮崎県・小松原焼の15代目伝統工芸事業者(71歳)は、「後継者が決まらず、自分の代で継承が絶えるかもしれない」という危機感から、本展示会への参加を決断しました。「Bank of Craft」は、伝統工芸事業者の次世代へ繋げたいという想いと挑戦に寄り添い、今後も日本各地の伝統工芸の継承と発展を支える活動を展開していくとのことです。
なお、展示作品や参加する伝統工芸事業者、クリエイターなどの詳細は後日発表される予定です。
「CRAFT DESIGN MEETS KYUSYU-暮らしを彩る伝統工芸-」概要
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開催期間:2026年2月17日(火)~2月23日(月・祝)
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開催場所:ワン・フクオカ・ビルディング(福岡市中央区天神一丁目11番1号)
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主催:株式会社J&J事業創造
「Bank of Craft」について
「Bank of Craft」は、伝統工芸品を単なるモノの価値に留めず、現代のデジタルテクノロジーやクリエイターの感性などを融合させることで、その価値を再構築し、伝統工芸産業に新たな収益機会を創出し、継承と発展を図るプロジェクトです。これまでにも企業・地方自治体との協業や共創作品を展示・販売するイベントなど、様々な活動を通じて伝統工芸事業者への支援モデル確立を目指しています。
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公式Instagram:https://www.instagram.com/bank_of_craft



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