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「種子島宇宙芸術祭2025」で現代サーカスカンパニー「うきも-Project-」が夜の公園を舞台に特別ステージを上演

うきも-Project-による特別ステージ「うきふね」

2025年11月15日と16日の二日間にわたり、現代サーカスカンパニー「うきも-Project-」(谷口 界、麻風、野瀬山瑞希)による作品「うきふね」が、夜の宇宙ヶ丘公園の芝生広場で披露されました。香川を拠点に活動する「うきも-Project-」は、シルホイール、大旗、庵治石といった要素を用い、重力と浮遊の間を舞う身体表現を展開するアーティスト集団です。風や光、石といった自然の要素を身体に取り込み、素材と空間、観客との呼吸を共有することで、観る者の感覚をひらき、自然とのつながりを呼び覚ます舞台の創造を探求しています。

作品「うきふね」では、大旗が風をまとい、シルホイールが光をなぞり、庵治石がただそこに佇む、静かで自然を感じるサーカスが繰り広げられました。星空に包まれ、風が木々や草を揺らす中、大地の感触をたよりに身体が呼吸し、空間全体が揺れ動くような演出は、素材、空間、身体、観客がゆるやかにつながり、一つの風景を立ち上げるものでした。小さな呼吸や気配に耳をすませる、自然とのつながりを思い出すような特別な時間が提供されました。

岩の上でバランスをとるパフォーマー

白い布をはためかせるパフォーマー

シルホイールで演技するパフォーマー

会場には連日多くの観客が訪れ、ステージ前は大きな賑わいを見せました。種子島でプロのサーカスパフォーマンスを鑑賞する機会は多くなく、初めて体験する来場者も少なくなかったようです。星空の下での野外ステージは、日常とは異なる特別な空間を演出し、観客に強い印象を残しました。シルホイールと大旗という独自の組み合わせによるパフォーマンスは、静けさと緊張感を併せ持つ荘厳な雰囲気で、目の前で繰り広げられる迫力ある演技に、観客は次第に引き込まれ、演技の節目ごとに大きな拍手が送られました。感動のあまり目を潤ませる来場者の姿も見られました。

観客が見守る中でのアクロバットパフォーマンス

種子島宇宙芸術祭2025の概要

「種子島宇宙芸術祭」は、JAXA種子島宇宙センターがある鹿児島県南種子町で発足しました。最先端科学や多分野の技術者と接する環境の中で、科学技術だけでなく文化・芸術の視点から宇宙を捉え、既成概念にとらわれない発想を生み出す場を提供することを目的としています。宇宙に一番近い島「種子島」を舞台に、目の前に広がる宇宙と種子島の大自然が融合するアート作品が、未知の空間を創り出します。

「種子島宇宙芸術祭2025」は、2025年11月8日(土)から24日(月)まで開催されました。「未知と出会いに」をスローガンに掲げ、宇宙芸術と種子島の大自然が融合した空間を体験し、宇宙を身近に感じ、未来への期待を抱く時間を提供しました。今年のイベントテーマは「予感」で、世界各国で活躍するアーティスト総勢21組による31点の作品が出展されました。

プログラム・内容

2025年の芸術祭は、南種子町内の4つの会場で開催されました。

  • 宇宙ヶ丘公園: パフォーマンスを含む11作品が展示され、ステージイベントや地元食材を使った飲食店ブース、グッズ販売なども行われました。

  • JAXA種子島宇宙センター屋外エリア: 千田泰広氏による大型作品を巡る特別ツアーが実施され、種子島の大自然と融合した作品群を音響体験と共に巡る新しい鑑賞スタイルが提供されました。

  • 千座の岩屋: プラネタリウム・クリエーター大平貴之氏が開発した1000万個の星を映し出す「MEGASTAR」によるスーパープラネタリウム「星の洞窟イベント」が開催されました。自然が作り出した海蝕洞窟内で、種子島の自然美とスーパープラネタリウムの人工美が融合した唯一無二の空間が創造されました。

  • JAXA種子島宇宙センター宇宙科学技術館: 地球観測衛星だいちを利用したアート作品、映像作品、インスタレーションなど11作品が展示されました。展示作品をテーマとしたトークイベントも開催されました。

参加アーティスト

今回の芸術祭には、千田泰広氏、大平貴之氏、奥中章人氏、Noh Sanghee氏、篠崎理一郎氏、FLIGHTGRAF、山下コウセイ氏・今福弘樹氏、NIL、平川渚氏、鈴木浩之氏・大木真人氏、山上渡氏、永利光氏、黒川隆介氏、藤崎了一氏、吉本英樹氏、うきも-Project-、中元悠仁氏、小阪淳氏、篠田守男氏、開発好明氏、いいものつくり隊、浦邊あゆみ氏など、多様な分野のアーティスト21組が参加しました。

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