提携の背景と目的
日本のアニメ市場は、海外での人気や配信プラットフォームの普及により拡大を続けており、年間300作品を超えるアニメが制作される高水準を維持しています(出典:一般社団法人日本動画協会 アニメ産業レポート2024)。しかし、国内のアニメ制作現場では、ベテランクリエイターの高齢化や新人クリエイターの不足が課題となっており、制作ラインのひっ迫が見られます。このような状況において、クリエイターの育成と確保、そして国内外のスタジオとの強固なパートナーシップ構築が不可欠とされています。
R. Animationは2018年11月に設立された台湾のスタジオで、これまでにも複数の日本アニメ制作に携わり、その技術力には高い評価があります。また、人材教育にも力を入れており、美術大学生のインターンシップ受け入れや、入社後の育成期間を設けることで、アニメーターとして成長できる環境を提供しています。
今回の業務提携により、トムス・エンタテインメントはアニメ制作業務を安定的に供給し、R. Animationはさらなる高スキル人材の育成に取り組むことになります。両社は、技術交流や人材交流・育成など、連携の範囲を今後さらに拡大していくことを視野に入れています。
両社代表からのメッセージ
株式会社トムス・エンタテインメント 執行役員 制作本部副本部長の竹村逸平氏は、R. Animationの黃教信代表がクリエイター育成と安心して働ける環境づくりに真剣に取り組む姿勢に共感を示し、この姿勢がトムス・エンタテインメントが掲げる「アニメSDGs」の理念と方向性を同じくすると述べています。そして、本提携を通じて、より感動的なアニメーション映像を多くの人々に届けたいという期待を語りました。
小紅帽國際動畫有限公司 負責人 黃教信氏は、創業以来「安定した制作体制の構築」と「人材育成」を経営の重要なテーマと位置づけてきたと説明しています。アニメーション制作はチーム型の産業であるとの考えのもと、今回の提携を通じて制作フロー、技術的な知見、そしてコミュニケーションのあり方について、より深い意見交換ができることを期待しています。また、作品の品質向上と制作環境の改善に共に取り組み、アニメーション産業の健全な発展に貢献していきたいと述べています。
株式会社トムス・エンタテインメントについて
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創業:1946年10月
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本社:東京都中野区中野3丁目31番1号
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事業内容:アニメーション作品の企画・制作・販売・配給および輸出入
小紅帽國際動畫有限公司について
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創業:2018年11月
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本社:台北市
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事業内容:アニメーション作品の演出・作画監督・原画・動画・仕上



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