龍野城下町エリアの魅力
兵庫県たつの市は、淡口醤油、そうめん、皮革という三つの日本一のものづくりを育んできた歴史を持つ地域です。武家の誇りと商人の知恵が混ざり合った独自の気風が、その原動力となりました。瀬戸内海の海路、陸の街道、揖保川の水運が交わる地の利を活かし、ものづくりが発展しました。江戸時代の脇坂藩政下では、礼節と節度を重んじながらも、ものづくりや商いに果敢に取り組み、武家の精神を暮らしに取り入れていきました。現在も白壁の蔵や格子戸の家々が連なる町並みは、重要伝統的建造物群保存地区として日本でも有数の規模を誇り、往時の息づかいを伝える建物が静かに佇んでいます。
株式会社土と風の取り組み
富山県氷見市に本社を置く株式会社土と風は、「地域文化資本」という考え方に基づき、地域に根付く暮らしや営み、自然や文化を次世代につなぐことを使命としています。これまでにも、「富山の土徳」を伝える観光まちづくり推進法人(株)水と匠や、レイクリゾートを目指すエリアアセットマネジメント会社(株)白樺村などを地元の事業者と共に設立・運営してきました。地域文化資本のリサーチからプロジェクト企画、地域計画策定、経営企画、ファイナンス、M&Aアドバイザリー、物件開発・運営、体験コンテンツ造成、コミュニケーションデザインまでを一貫して手掛け、地域の文化と経済が持続的に循環する未来づくりに貢献しています。株式会社土と風の詳しい活動内容は、2025年12月に公開されたウェブサイトで確認できます。
- 株式会社土と風 公式URL: https://tsuchitokaze.co.jp
株式会社ムカシミライの役割
兵庫県たつの市に本社を置く株式会社ムカシミライは、2020年に設立されました。株式会社緑葉社が展開する龍野地区の不動産管理事業(60棟以上の遊休不動産管理、30店舗以上の事業所誘致)のカウンターパートナーとして、重要な不動産の保有と開発投資を担っています。社名が示す通り、先人たちが守り育ててきた建物を未来へつなげることを目的としています。現在、龍野城の玄関口であり、龍野を象徴する場所の一つである「旧カネヰ醤油工場(醸ス場かねゐ)」を核とした文化観光拠点の再構築を推進しており、発酵のまちに根づく「醸す」文化の発信拠点として、また武家の精神が息づく龍野城下町の文化観光を推進するゲートウェイとして、新たな文化の交流・創造・循環を目指しています。
業務提携の内容と今後の展望
今回の資本業務提携により、株式会社土と風は、龍野城下町エリアにおける地域文化資本のリサーチや分析、地域物件の開発、拠点計画、それに伴う資金調達、ウェブサイトなどのコミュニケーションデザインの企画・実行といった多岐にわたるサポートを株式会社ムカシミライと共同で創出していきます。土と風がこれまでに培ってきた地域経営法人の設立・運営経験と知見を活かし、「旧カネヰ醤油工場」を中核とした文化観光拠点を中心に、周辺では「醤油」をコンセプトにしたホテルの開発も進められる予定です。このプロジェクトを通じて、龍野城下町に新たな価値と物語が再編集され、地域の未来につながる動きが生まれることでしょう。



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