被爆80年、長崎を平和と信仰が響き合う“第二のエルサレム”へ
2025年、長崎は被爆から80年を迎えます。長崎市内には平和公園や長崎原爆資料館といった平和を象徴する施設が国内外に知られています。同時に、この地は日本におけるキリスト教の繁栄、殉教、潜伏、復活という稀有な歴史が刻まれた場所でもあります。かつてローマ教皇もこの地を訪れ、被爆地の悲劇とともに平和への強いメッセージを世界へ発信しました。
この事業は、核兵器の脅威を経験した都市としての使命を担い、長崎とイタリア・ローマを繋ぐ機会を創出することで、核兵器廃絶を願う輪を世界に広げることを目指しています。世界遺産を単なる観光資源としてだけでなく、「平和と信仰の尊さ」を深く見つめ、新たな気づきを得るためのツアーを造成することで、クリスチャンだけでなく平和を願う世界中の人々が訪れる「第二のエルサレム(聖地)」としての価値の確立を目指します。被爆国である日本、そして長崎が世界に果たすべき役割に向き合い、核兵器断絶や世界平和実現に貢献するものです。
世界遺産に刻まれた「祈り」を辿り、芸術「オペラ」で平和への想いを共鳴させる巡礼の旅
本事業では、主なターゲットとなるイタリアの文化や宗教的背景、歴史的価値観を深く洞察し、外国人視点に立ったコンテンツ開発が行われています。共通言語(信仰・芸術・平和)を通じて深い共感を生むことで、真に選ばれる「平和の聖地」としてのブランド確立を目指し、以下のツアー内容が提供されます。
世界遺産と聖地を巡る巡礼ルート
潜伏キリシタンが誕生するきっかけとなった南島原から、二十六聖人が歩いた道、そして外海キリシタンの集落など、歴史的な「世界遺産」と「平和の聖地」を辿り、祈りを捧げる特別な行程が用意されています。
イタリアの文化「オペラ」との融合
長崎の平和と信仰の歴史を題材とした創作オペラが制作されます。今回のファムトリップでは、イタリアで活躍する日本人オペラ歌手・武井基治氏によるオペラリサイタルが開催され、音楽という万国共通の言語を通じ、言葉の壁を越えた深い文化交流が実現します。

相互理解と敬意を育む「文化交流」としてのツーリズム
単なる観光ではなく、互いの国への敬意と歴史的な繋がりを再確認するツアーを目指しています。当地の人々による温かい歓迎と、イタリアとの深い絆を反映したプログラムを通じ、個人同士が感動を共有し、両国間の新たな平和的友好関係へと発展させることが期待されます。
ファムトリップ(テストツアー)行程の概要
期間:2026年1月28日(水)〜2月1日(日)
主な訪問先:
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南島原市:南島原市有馬キリシタン遺産記念館、原城跡、原城聖マリア観音ホールなど
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雲仙市:雲仙地獄殉教地など
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長崎市:長崎原爆資料館、平和祈念像、日本二十六聖人記念館、カトリック浦上教会、大浦天主堂など
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佐世保市:九十九島パールシーリゾート、アルカスSASEBO(オペラリサイタル会場)など
社会的意義と地域経済への貢献
本事業は、平和への願いを形にするとともに、インバウンド需要による地元経済の活性化に直接的な貢献にも繋がると考えられています。全世界に25億人以上存在するとされるクリスチャンの方々、特に欧米を中心とした年間20万人の富裕層インバウンドをターゲットとしています。「巡礼」を目的とした訪日旅行者は、一般的に滞在期間が長く、地域への経済波及効果が高いことが特徴です。宿泊・飲食に加え、地域の伝統工芸品や特産品の購入、体験プログラムへの参加を通じて、消費額の拡大を目指します。
長崎県が直面する人口減少や若年層の県外流出という課題に対し、本事業を通じて地域資源の保護や新たな雇用創出、観光インフラの整備を促進することで、地域経済の活性化、文化の継承、持続可能な街づくりといったメリットがもたらされることでしょう。



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