現代のビジネスパーソンが抱える「体力不足」の実態
近年、多くのビジネスパーソンが体力不足や体調不良に悩んでいます。サントリー食品インターナショナルの調査では、18歳から34歳の53%が健康や体調に関する悩みを抱え、体力不足が仕事のパフォーマンスを約30%低下させていると回答しました。また、日本リカバリー協会の調査からは、20代と30代のそれぞれ55.9%と55.7%が高い頻度で疲れを感じているという状況が明らかになっています。
こうした現代の課題に対し、本書では和田秀樹氏が精神科医の視点から「体力がないことは悩みではなく、働き方を見直すきっかけである」と捉え、具体的な解決策を提案しています。著者が提唱する「無理して我慢しない」「限界まで頑張らない」「嫌なことはやらない」という「手抜き三原則」は、体力に頼らず効率的に働くための新しい考え方を示しています。
科学的根拠に基づく35の戦略
本書の大きな特徴は、単なる精神論に留まらず、認知療法という科学的手法に基づいている点です。和田秀樹氏は、「別の視点を持つ」というアプローチで、読者に対し「少しでもラクなやり方を探す」考え方を提案しています。これは、ネガティブな思考パターンに固執せず、多角的に物事を捉えることで感情や行動を柔軟に変化させる方法です。
さらに、森田療法の「変えられないものは諦めて、変えられるものを変える」という考え方も取り入れ、自分の体力や体質は変えられなくても、考え方や働き方は変えられるという実践的な視点を提供しています。
本書では、これらの視点に基づき、体力に自信がない人でも成果を出せる35の戦略を、以下の5つのカテゴリーに分けて紹介しています。
- 限られたエネルギーの適正配分法
- 体力を使わずに働く効率化戦略
- 体調不良を最小限にする予防戦略
- 仕事をスムーズに進める優先順位の戦略
- 体力を回復させる休み方の戦略
これらの戦略は、ChatGPTの活用法から、上司との適切な関係構築、効果的な「休み方」まで、現代の忙しいビジネス環境ですぐに役立つ内容となっています。
本書が特におすすめの方
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常に疲れを感じ、体調に不安があるビジネスパーソン
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体力不足で仕事のパフォーマンスが上がらないと悩んでいる方
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部下の体調管理に悩む管理職の方
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効率的な働き方を身につけたい若手社員の方
本書の構成
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はじめに あなたは自分の体力や体調に自信がありますか?
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第1章 限られた自分のエネルギーをどう使うか?
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第2章 なるべく体力を使わずに働く戦略
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第3章 体調不良を最小限にする戦略
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第4章 仕事をスムーズに進める優先順位の戦略
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第5章 体力を回復させる「休み方」の戦略
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おわりに 体力ではなく「仕事体力」を身につける
著者紹介
和田秀樹(わだ・ひでき)
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院精神神経科助手、アメリカ・カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は和田秀樹こころと体のクリニック院長を務めています。幸齢党党首でもあります。著書には『感情的にならない本』、『70歳が老化の分かれ道』、『80歳の壁』、『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』、『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』など多数あります。
書籍情報

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タイトル: 『体力がない人の仕事の戦略』
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著者: 和田秀樹
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定価: 1,760円(本体1,600円+税)
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体裁: 四六判 / 192ページ / 2色刷
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ISBN: 978-4-295-41158-1
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発行: 株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
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発売日: 2025年11月28日



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