AI活用の中心は「30代・40代」
調査結果では、AI活用者の約7割が30代(43.3%)と40代(23.8%)で占められていることが判明しました。職種別では、事務・総務・経理・人事などのバックオフィス業務が過半数(51.8%)を占めています。このことから、AIは多忙な実務担当者にとって、頼れるアシスタントとして定着しつつある様子がうかがえます。

9割以上が効果を実感、時短だけではない「精神的ゆとり」
AI活用の成果について尋ねたところ、90.2%が「満足している(とても満足+やや満足)」と回答しました。AIはもはや「試してみる」段階を超え、多くのビジネスパーソンにとって不可欠なツールへと進化しているようです。

最も多かったメリットは「作業スピード向上(48.8%)」でしたが、注目すべきは「自分で考える・悩むストレスが減った(32.3%)」が2位に挙げられた点です。3人に1人がこの点を挙げていることから、AIが単なる効率化ツールとしてだけでなく、苦手な業務をサポートし、精神的な負担を軽減する役割を担っていることがわかります。

アンケートでは、以下のような声が寄せられました。
-
「クレーム対応の文面をAIに考えてもらったら、精神的にすごく楽になった」(40代・事務)
-
「断りメールなど、気を使う文章をゼロから考える苦痛から解放された」(50代・営業)
-
「Excelのエラーが消えずイライラしていた時間が、AIへの相談で一瞬で解決した」(30代・経理)
働き盛り世代が実践する「地味にスゴい」AI活用術
30代・40代の実務担当者が実際に活用している、具体的な時短テクニックをご紹介します。

1. Excel業務の効率化:関数やマクロの知識は不要
「状況」と「やりたいこと」を具体的に言葉にするだけで、AIが適切な関数やマクロを提案してくれます。
指示(プロンプト)例
「Excelで、A列に氏名、B列に売上が入っています。B列の数値が100万以上の人の場合だけ、C列に『達成』と表示させたい。初心者にもわかるように関数を教えて」
これにより、「30分悩んでいた集計が一瞬で終わった。複雑な関数を覚えなくていいので気が楽」といった効果が報告されています(30代・経理)。
2. 精神的な負担を軽減する顧客対応:お断り・謝罪メールの自動化
お客様の感情が左右される業務や、精神的な負担が大きい業務はAIにサポートを依頼できます。ポイントは「事実」と「トーン(丁寧さ)」を明確に指定することです。
指示(プロンプト)例
「あなたはベテランの営業事務です。取引先への『値上げのお願い』メールを作成してください。理由は原材料費の高騰で、誠実かつ、今後も取引を続けたいという熱意が伝わる丁寧な表現で」
これにより、「キツイ言い方に見えないか悩む時間がゼロになった」という声が聞かれました(40代・営業)。
3. 企画・マーケティング業務の効率化:競合リサーチを一瞬で
複数の情報を比較・整理する作業もAIに任せられます。検索して一つひとつ記事を読む手間を省き、AIに「まとめ」を作成させることが可能です。
指示(プロンプト)例
「以下のURLは、競合他社5社の最新ニュースリリースです。これらを読み込み、各社の『新機能』と『ターゲット層』を比較表形式でまとめてください」
これにより、「以前は半日かけて情報を整理していたが、今は一瞬で終わる。空いた時間で企画の中身を考えられるようになった」と報告されています(30代・企画)。
4. 管理職・リーダーの時短術:長文の議事録・資料を要約
多忙な中間管理職の方々には、AIを活用した資料の要約が有効です。読む時間を短縮し、必要な情報だけを効率的に把握できます。
指示(プロンプト)例
「この会議の議事録を読んで、決定事項とネクストアクション(誰が・いつまでに・何をやるか)だけを箇条書きで抽出してください」
これにより、「大量の資料を読み込むストレスが減った。要点だけ把握して会議に臨めるので効率が良い」といった効果が実感されています(40代・管理職)。
AI活用に必要なのは「ITスキル」より「言語化」
今回の調査から見えてきたのは、AI活用に高度なIT技術は必須ではないという事実です。30代・40代の実務担当者が実践しているように、大切なのは「今の面倒な作業」を特定し、それを「新人アシスタントに頼むように言葉にする力」、すなわち「言語化」の力です。
AIを「勉強してから使う」のではなく、「今のストレスを減らすために、今日から使う」。その一歩が、日々の業務における残業時間を減らし、より価値ある仕事に集中するための最短ルートとなるでしょう。
AIスキルアカデミーでは、全てのビジネスパーソンがAIを武器にできるよう、実践的なスキル習得を支援しています。わずか2.5時間で仕事で使えるAI活用スキルを習得できる「ゼロから始めるChatGPT活用セミナー」も提供されています。
詳細については、AIスキルアカデミーのウェブサイトをご覧ください。
調査概要
-
調査概要:「業務でのAI活用実態調査」
-
調査方法:インターネット調査
-
調査期間:2025年12月02日~16日
-
有効回答数:業務で生成AIを利用している一般ビジネスパーソン(営業・事務・企画職など) 164名



この記事へのコメントはありません。