ブルネロ・クチネリのドキュメンタリー映画がローマでワールドプレミア
イタリアのファッションブランド「ブルネロ クチネリ」の創業者であり、現会長兼クリエイティブ・ディレクターであるブルネロ・クチネリ氏のドキュメンタリー映画『Brunello: il visionario garbato』(英題:Brunello: the Gracious Visionary)のワールドプレミアが、2025年12月4日(木)にイタリア・ローマのチネチッタにて開催されました。
アカデミー賞受賞監督であるジュゼッペ・トルナトーレ氏がメガホンを取った本作は、イタリア映画界の殿堂であるチネチッタ内の新スタジオ「テアトロ22」のこけら落としとしても注目を集めました。

映画史を彩るチネチッタと新たな舞台「テアトロ22」
1937年に創設されたチネチッタは、フェデリコ・フェリーニやルキノ・ヴィスコンティといったイタリアの巨匠たち、さらにはマーティン・スコセッシやフランシス・フォード・コッポラなどの国際的な監督たちに選ばれ、数々の不朽の名作を生み出してきました。本作の監督であるジュゼッペ・トルナトーレ氏もまた、この地で多くの作品を撮影し、スタジオの職人たちとの間に特別な関係を築いています。
プレミアの舞台となった「テアトロ22」は、ヨーロッパ最大級のスタジオの一つであり、その高さ25メートルという規模は、フェリーニ監督が『甘い生活』などを制作した歴史的な「テアトロ5」を上回ります。

ドキュメンタリー映画『Brunello: the Gracious Visionary』について
本作は、Brunello Cucinelli S.p.A.とMasiFilmがRAI Cinemaと共同で製作しました。ワールドプレミア後、イタリア全国の映画館にて12月9日・10日・11日に01 Distributionより特別公開されました。日本では2026年秋の公開が予定されています。
あらすじ
ドキュメンタリー映画『Brunello: the Gracious Visionary』は、仕事と哲学の世界を調和させた人文主義的実業家、ブルネロ・クチネリ氏の人生を描いています。映画は、ドキュメンタリーとフィクションを織り交ぜながら、農村での幼少期からソロメオの再生、そして世界的企業の構築まで、彼の人生の要所を旅します。証言、アーカイブ映像、個人的な回想が交差することで、“慎ましい出自から、尊厳と美、社会正義を信念とし続けた男”の姿が浮かび上がります。物語は最後に、勇気とともに育まれた夢こそが、人の運命を導く真の力であると伝えます。

出演者
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ブルネロ(成人) – Saul Nanni
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ブルネロ(7歳) – Francesco Cannevale
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ブルネロ(15歳) – Francesco Ferroni
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妻フェデリカ – Emma Fatone
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母マリア – Beatrice Carlani
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父ウンベルト – Matteo Calderini

監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
ジュゼッペ・トルナトーレ氏は、1956年にバゲリア(パレルモ)で生まれました。長年写真、演劇、ドキュメンタリー制作に携わった後、1986年『Il Camorrista』で劇映画監督デビュー。1989年『ニュー・シネマ・パラダイス』で国際的な名声を確立し、同作はアカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。以降、ベン・ギャザラ、マルチェロ・マストロヤンニ、ジェラール・ドパルデューなど多数の名優と作品を生み出しています。
作曲家:ニコラ・ピオヴァーニ
ニコラ・ピオヴァーニ氏は1946年ローマ生まれの作曲家・音楽家です。22歳でプロとして作曲活動を開始し、250以上の映画音楽を手がけました。特に『LIFE IS BEAUTIFUL(ライフ・イズ・ビューティフル)』ではアカデミー賞作曲賞を受賞しています。
デザイナー/起業家:ブルネロ・クチネリ
ブルネロ・クチネリ氏は1953年、ペルージャ県のカステル・リゴーネという小さな13世紀の村で農家の家庭に生まれました。測量士として卒業後、工学部に進学しましたが、ほどなく中退。1978年に女性向けの小さなニットウェア企業を創業し、当時中間色が一般的だったカシミアに“カラー・カシミア”を導入するという革新的な挑戦を行いました。現在では、上質素材、職人技、イタリアおよびウンブリア地方の豊かなテーラリング文化を核としつつ、現代的な感性と多様性を兼ね備えたライフスタイルブランドへと発展しています。
ブルネロ・クチネリの公式ウェブサイトは以下よりご覧いただけます。
https://www.brunellocucinelli.com/ja/brunello-the-gracious-visionary.html



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