浮世絵の傑作とドラえもんたちとの共演
「ドラえもん浮世絵シリーズ」は、日本の伝統技術と国民的キャラクターの融合により、国内外のアートファンやドラえもんファンから高い支持を得ている企画です。今回の新作では、浮世絵界の巨匠・葛飾北斎が手がけた名作版画集『富嶽三十六景』の一つである「東海道吉田」に、ドラえもんたちが登場します。
「東海道吉田」は、現在の愛知県豊橋市にあった吉田宿の茶屋を舞台に、旅人たちの休憩風景を描いた独創的な構図が特徴です。茶屋の座敷越しに遠くの富士を望むという「額縁」構図が採用されており、室内の限られた空間を通して富士山の存在感と旅の風情が見事に表現されています。
北斎が軒下の看板や道具類など細部にまでこだわった観察眼とユーモアはそのままに、旅の途中でくつろぐドラえもん、のび太、しずかちゃんたちの愛らしい姿が繊細に描写されています。旅人の笠には、版元である「版三」の文字がさりげなく施されています。ゆったりとした東海道の空気感と、茶屋で一息つくドラえもんたちのほっこりとした様子が調和した、心温まる情景が描かれた一枚に仕上がっています。

江戸の伝統を伝える「三位一体」の技
本作品は、絵師、彫師、摺師の「三位一体」による協業から生まれる、日本の伝統文化・技術の結晶です。

彫り―彫師の技
彫師は絵柄の色数の数だけ木版を彫る必要があり、1ミリでも誤差があると全体の印象を大きく変えるため、高い精度が求められます。木の質や硬さによって難しさも異なり、忠実に彫り進めるのはもちろん、色に現れない背景の部分も含めて全て手作業で行われます。このため、浮世絵はすべて限定生産となっています。この高い技術を持つ彫師たちは、文化財保護法第八十三条により技術者として認定された、浮世絵木版画彫摺技術保存協会の職人です。
摺り―摺師の技
摺師は、和紙に一色ずつ丁寧に摺り重ねていく作業を担います。各色の版木を正確に位置合わせして塗料を紙に摺り込むのですが、絵柄がずれないように数十回も色を摺り重ねる作業であるため、職人の手の感覚、色の順番や重ね合わせの技術、スピードなどが非常に重要となります。また、色の重なりや発色は摺ってみて初めてわかるため、何十回も変更を行いながら理想の色に仕上げていきます。この伝統的な「純手摺り」の技法も彫りと同様に、国の選定保存技術「重要無形民俗文化財」に指定されており、その技術は日本の誇る文化遺産です。
和紙の最高峰「越前生漉奉書」を使用
木版画に使用する和紙には、越前和紙漉元・重要無形文化財(人間国宝)岩野市兵衛氏の特別制作による純手漉和紙「越前生漉奉書」が採用されています。
生漉奉書は、その製法が国の重要無形文化財に指定されている、越前和紙の看板とも言える和紙です。本来、楮(こうぞ)100%の厚い紙であり、気の遠くなるような手間をかけて作られる日本の紙の原点です。近年主流のパルプ主体の奉書とは全く異なり、楮100%の生漉奉書は、優れた耐久性と独特のやわらかな風合いを持ち、木版画の繊細な色彩を永く美しく保ちます。
商品概要
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商品名: ドラえもん 浮世絵木版画 「富嶽三十六景 東海道吉田」
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販売価格: 50,000円 (税別・送料別)
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販売数: 300部
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発売元: 株式会社 版三
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サイズ:
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絵: 縦38.0㎝×横25.0㎝
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額: 縦42.4cm × 横53.9cm
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素材(額装部分): 木材、アクリル
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和紙(絵): 人間国宝 岩野市兵衛 越前生漉奉書

商品ページ: https://www.ukiyoework.com/view/item/000000000355
当商品制作に携わった職人紹介
江戸木版画 彫師:菅香世子氏
高校卒業後、東京都荒川区の匠育成支援事業の職人見習いに応募し、江戸木版画の彫師として7年間の修行を経て独立。現在、数少ない経産省認定の女性伝統工芸士として、卓越した技で浮世絵木版画の文化継承に貢献しています。文化庁・無形文化財選定保存技術認定職人、経済産業省認定 江戸木版画 伝統工芸師でもあります。

江戸木版画 摺師 – 鉄井 裕和氏
1975年、木版画摺師である鉄井孝之氏の次男として東京に生まれる。会社員を経て鉄井木版画工房に入り、摺師の道へ進みました。父に師事し修行を重ねながら、各展覧会で摺りの実演を精力的に行っています。文化庁・無形文化財選定保存技術認定職人、経済産業省認定 江戸木版画 伝統工芸師でもあります。

和紙:九代 岩野市兵衛氏(人間国宝)
1978年に九代岩野市兵衛を襲名。2000年6月には国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定されました。木材パルプ等を使用しない、楮だけを使用した生漉き奉書一筋に専念。越前和紙に伝承される古来の技法で作られた強靭かつ繊細な和紙は、版画紙として多くの美術作家や浮世絵木版画に提供されています。

絵師・装填:江幡喜之氏
株式会社版三で浮世絵のデザインを担当。近年は企業用浮世絵アイコンなど、浮世絵のテイストを活かしたアートの制作など幅広く活動しています。

版元:版三
株式会社版三は、世界に誇る浮世絵の基礎となる彫りと摺りの伝統工芸技術を継承するため、伝統を守りつつ新しい挑戦を続けています。数多くの人気コンテンツとのコラボレーションを展開し、現代の浮世絵師が創造し描き上げた、不思議で絶妙にマッチした世界観のコラボ作品は好評を博しています。
オンラインショップ: 浮世絵工房



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